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「ゆっくり茶番劇」騒動・ドワンゴによる記者会見の内容とは?SNSでは安堵の声も

2022年 05月23日
Monday 17:25
「ゆっくり茶番劇」騒動・ドワンゴによる記者会見の内容とは?SNSでは安堵の声も

動画投稿者・柚葉さんが「ゆっくり茶番劇」の商標権を取得した件について、動画投稿サイト「ニコニコ動画」を運営する株式会社ドワンゴが記者会見を実施しました。

 

Point

  • 株式会社ドワンゴが記者会見を実施
  • “「ゆっくり茶番劇」商標権の放棄交渉”など4つのアクションを発表

  • 使用料を請求された方への相談窓口も開設


 

 

「ゆっくり茶番劇」記者会見で発表された“4つのアクション”とは

この度実施された記者会見では、多くのクリエイターが安心して創作を続けられる環境を作るために、下記の4つのアクションを実施することが発表されました。

 

1.「ゆっくり茶番劇」商標権の放棄交渉

2.「ゆっくり茶番劇」商標登録に対する無効審判請求

3. 使用料を請求されてしまった方への相談窓口の設置

4. 商標登録による独占の防止を目的とした商標登録出願

 

記者会見は、本日2022年5月23日(月)15時~約30分ほどで終了。

 

ドワンゴ専務取締役COO・栗田穣崇さんと、ドワンゴ法務部部長・小川和晃さんによって発表と質疑応答が実施されました。

 

 

「ゆっくり茶番劇」ドワンゴの4つのアクション・詳細情報

1.「ゆっくり茶番劇」商標権の放棄交渉

「ゆっくり茶番劇」の商標権者に対して、商標権の放棄を交渉します。

 

 

2.「ゆっくり茶番劇」商標登録に対する無効審判請求

もし放棄に応じていただけなかった場合、「ゆっくり茶番劇」の商標登録に対して、無効審判を請求します。

 

▼ポイント▼

本件において、商標権を登録した柚葉さんがTwitter上に投稿した商標登録証には、出願日が「令和3年9月13日」、登録日が「令和4年2月24日」と記載されており、商標登録の取り消しを求められる商標登録異議申立書の提出期限である「商標公報の発行の日の翌日から起算して2月以内」が既に経過しています。

 

このことから、商標登録を取り消すためには商標登録無効審判が必要であることが明らかになっていました。

 

 

3. 使用料を請求されてしまった方への相談窓口の設置

2022年5月23日現在において当該商標権は権利放棄されておらず、今後、商標使用料の請求を求められてしまう可能性は残っています。

また、権利者になりすました者がクリエイターに対して無差別にメールを送りつけ、不当な請求を行うことが懸念されます。

そこで、本件に関して、動画を投稿したことによって、実際に商標の使用料や損害賠償の請求が届いてしまった方を対象とする無償の相談窓口を開設します。

請求書の内容に応じて、警察や法律事務所など適切な窓口の紹介を行います。

<相談窓口はこちら

 

 

4. 商標登録による独占の防止を目的とした商標登録出願

「ゆっくり」系動画において、ジャンル・カテゴリーを示す表示として広く使われている複数の文字列を対象として、商標登録の出願を行います。

これはドワンゴが権利行使をするために出願するわけではありません。

もしインターネットを利用して行う映像の提供において、ジャンル・カテゴリーを示す表示として一般的に使用されていることを理由に特許庁が商標登録を拒絶すれば、誰も商標登録を取得できないことが明らかになります。

一方、その文字列について商標登録がなされてしまった場合でも、取得したゆっくり関連の商標権について、弊社は将来にわたり一切の権利行使をしないことをお約束します

なお、悪意ある第三者による商標登録出願を防ぐために、出願を予定している文字列の詳細は記載を控えさせていただきます。

 

また、本記者会見は現在、「ニコニコ生放送」にてタイムシフト再生での視聴が可能となっていますので、あわせてチェックしてみてください。

 

 

「ゆっくり茶番劇」の商標権を取得した柚葉さんの動き

 

柚葉さんが所属するライバーコミュニティ「Coyu.Live」公式Twitterにて、「今朝柚葉より 『月曜日から放棄手続きを開始する』との報告がありましたこと、ご報告をさせて頂きます」と、柚葉さんより商標権の放棄手続きに関する報告があったことを投稿しています。

 

また「柚葉の放棄手続き完了を見届けた後、弊会としての対応を終了とさせていただきます」と、「Coyu.Live」としての対応について報告していました(一部抜粋)。

 

弁理士宛に抹消申請書類を送付

 

後日、「Coyu.Live」公式Twitterは「本日10時頃柚葉より、弁理士宛に抹消申請書類を送付、 弁理士へ特許庁への提出を要請したとの報告を受けました」と投稿。

 

続けて「画像により、弁理士事務所宛の受領書を確認致しました」と受領書の確認を報告し、「申請から手続きを終えるまでに時間がかかる場合がございます故、続報をお待ち頂ければと思います」とツイートしています。

 

 

ドワンゴによる「ゆっくり茶番劇」記者会見に対するSNSの声

Twitterではファンやユーザーから「ドワンゴ最強」「対応が早い」「多分投稿者全てが欲しかった答えを言ってくれてる」といった声が寄せられていました。

 

さらに「ゆっくり」系動画の文字列をドワンゴが商標登録の出願をすることに対し、「ニコニコ動画はこういう時に話を聞いて、動けるフットワークを持っているのがありがたい」など、動画投稿を行うユーザーからの声も。

 

また一部「ニコニコは無事?だけどYouTubeは…」「YouTube側はどうなる?」といった、YouTubeで使用されている「ゆっくり茶番劇」について不安の声も見受けられました。

 

 

「ゆっくり茶番劇」騒動とは

「東方Project」の二次創作「ゆっくり茶番劇」の商標権を、動画投稿者・柚葉さんが取得した問題。

 

「東方Project」や「ゆっくり茶番劇」とは無関係の柚葉さんが取得したことや、当初、年間10万円(税別)の使用料が発生すると発表したことから、SNSでは大きな波紋を呼んでいます。

 

 

詳しい解説はこちら

「ゆっくり茶番劇」騒動の流れを一から解説!柚葉さんって何者?商標権取得で荒れた理由は?

 

 

原作者・ドワンゴのコメントはこちら

「ゆっくり茶番劇」商標権の効力はどこまで?「東方Project」原作者&ドワンゴがコメント


記者会見概要

「ゆっくり茶番劇」商標登録に関するドワンゴのアクション

【日時】

2022年5月23日(月)15時00分~

 

【登壇者】

栗田穣崇(ドワンゴ 専務取締役 COO)

小川和晃(ドワンゴ法務部部長)

※敬称略

※視聴URLはこちら

※文字商標「ゆっくり茶番劇」に関する株式会社ドワンゴの見解はこちら(5月20日発表)

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