「ゆっくり茶番劇」商標権の効力はどこまで?「東方Project」原作者&ドワンゴがコメント
Friday 18:21
動画投稿者・柚葉さんが「ゆっくり茶番劇」の商標権を取得した件について、「東方Project」の原作者・ZUNさんがTwitterにてコメントを投稿しました。
さらに、ニコニコ動画を運営している株式会社ドワンゴより、本件に対する見解と対応、あわせて記者会見の実施が発表されています。
Point
- 「東方Project」の二次創作なら「ゆっくり茶番劇」に商標権は発生しない
ライセンス契約を行わないよう、ユーザーに注意喚起
株式会社ドワンゴが記者会見を実施
「ゆっくり茶番劇」騒動終結に向けて…「東方Project」原作者がコメント
法律事務所の先生方と相談したところ、『東方Project』の二次創作として『ゆっくり茶番劇』をコンテンツとする動画について『ゆっくり茶番劇』を使用する行為について、商標権の効力は及ばない、との事でした。
もちろん、ゆっくり実況やゆっくり解説等の使用にも及ばないのは言うまでもありません。— 博麗神主 (@korindo) May 20, 2022
「東方Project」原作者・ZUNさん(Twitterアカウント名・博麗神主)が、自身のTwitterにて「法律事務所の先生方と相談したところ、『東方Project』の二次創作として『ゆっくり茶番劇』をコンテンツとする動画について『ゆっくり茶番劇』を使用する行為について、商標権の効力は及ばない、との事でした」とコメントを投稿しています。
続けて「もちろん、ゆっくり実況やゆっくり解説等の使用にも及ばないのは言うまでもありません」とし、「東方Project」の二次創作であれば「ゆっくり茶番劇」を使用しても商標権の効力が無いことを明らかにしました。
つきまして、『東方Project』の二次創作として『ゆっくり茶番劇』を制作されてるファンの皆様におかれましては、商標に関するライセンス契約の申し込み等を行われないよう、ご注意下さい。
— 博麗神主 (@korindo) May 20, 2022
万が一、商標権者を名乗る者から、商標に関するライセンス契約の申し込み等を強要され、金銭を要求されるなどした場合には、最寄りの警察署へご相談頂くことをご検討下さい。
— 博麗神主 (@korindo) May 20, 2022
ZUNさんは続けて「つきまして、『東方Project』の二次創作として『ゆっくり茶番劇』を制作されてるファンの皆様におかれましては、商標に関するライセンス契約の申し込み等を行われないよう、ご注意下さい」とライセンス契約の申し込みをしない様、ファンやユーザーに対するコメントを投稿。
さらに「万が一、商標権者を名乗る者から、商標に関するライセンス契約の申し込み等を強要され、金銭を要求されるなどした場合には、最寄りの警察署へご相談頂くことをご検討下さい」と注意喚起しています。
なお、『ゆっくり茶番劇』が、『東方Project』との関係で使用されるほど、『ゆっくり茶番劇』が著名となり、不当な商標への対策ともなります。今後とも『ゆっくり茶番劇』の制作、発信を楽しんで頂ければ幸いです。
— 博麗神主 (@korindo) May 20, 2022
また「なお、『ゆっくり茶番劇』が、『東方Project』との関係で使用されるほど、『ゆっくり茶番劇』が著名となり、不当な商標への対策ともなります」とし、「今後とも『ゆっくり茶番劇』の制作、発信を楽しんで頂ければ幸いです」と「ゆっくり」動画の制作に関するコメントを投稿しました。
『東方Project』に関わる部分としては以上ですが、そのほかの対応はドワンゴさんの方で行う事になりました。そちらも確認よろしくお願いします。
— 博麗神主 (@korindo) May 20, 2022
詳細な法律事務所の先生方の解説は、後日東方よもやまニュースの方に投稿する予定です
— 博麗神主 (@korindo) May 20, 2022
最後にZUNさんは「『東方Project』に関わる部分としては以上ですが、そのほかの対応はドワンゴさんの方で行う事になりました」「詳細な法律事務所の先生方の解説は、後日東方よもやまニュースの方に投稿する予定です」と、今後の対応や本件の解説についてコメントし、ツイートが締めくくられていました。
「ゆっくり茶番劇」ドワンゴの見解・対応が発表、記者会見も実施
文字商標「ゆっくり茶番劇」対するドワンゴの見解と対応を発表いたしました。また弊社が実施するアクションについてご説明する記者会見を2022年5月23日15時より行うことにいたしました。詳細は本文をご覧ください。https://t.co/iLG2CLVqRG
— 【MADフリー素材】くりたしげたか(Re)🌰ニコニコ代表の人 (@sigekun) May 20, 2022
ニコニコ動画を運営している、株式会社ドワンゴの専務取締役COO兼niconico代表の栗田穣崇さんが自身のTwitterにて「文字商標「ゆっくり茶番劇」対するドワンゴの見解と対応を発表いたしました」とツイートしています。
続けて「また弊社が実施するアクションについてご説明する記者会見を2022年5月23日15時より行うことにいたしました」と綴り、株式会社ドワンゴが記者会見を実施することを発表しました。
株式会社ドワンゴによる見解・対応が記載された「ニコニコインフォ」では、「弊社は、コミュニティが築き上げてきた文化を独占・私物化するような行為に憤りを覚えています」とコメント。
さらに「そこで、東方Projectの原作者・権利者でもあるZUN氏とも継続的にコミュニケーションを取りつつ、動画制作者の皆さまが今後とも安心してニコニコに動画を投稿いただけるようにするため、複数のアクションを起こすことにしました」といったコメント共に、記者会見の案内、さらに見解概要・見解詳細・面積・よくあるご質問と回答・参考資料が掲載されています(この度公開された見解一式は株式会社ドワンゴが「法律事務所とも相談を行ったうえでの」内容となっています)。
記者会見詳細
23日(月)の記者会見の生放送はこちらになります
「ゆっくり茶番劇」商標登録に関するドワンゴのアクション / ニコ生番組(2022/05/23 15:00開始)
【場 所】 ドワンゴ セミナールーム
【登壇者】 栗田穣崇(ドワンゴ専務取締役COO)、小川和晃(ドワンゴ法務部部長)
https://t.co/RUk2ttgaPl— 【MADフリー素材】くりたしげたか(Re)🌰ニコニコ代表の人 (@sigekun) May 20, 2022
株式会社ドワンゴによる記者会見は、2022年5月23日(月)15:00より「ドワンゴ セミナールーム」にて実施されるほか、一般向けにニコニコ生放送にて生中継が放送されます。
登壇者は、栗田穣崇さん(ドワンゴ専務取締役COO)と、小川和晃さん(ドワンゴ法務部部長)。
本件に対し実施するアクションの説明が行われますので、お時間が合う方はニコニコ生放送にて視聴してみてください。
▼実施された記者会見の内容はこちら▼
「ゆっくり茶番劇」騒動 原作者・ZUNさんのコメントに対するSNSの声
SNSでは「一先ずは良かった…」「ZUNさんありがとうございます!!」「好転してる…よね?」「東方関係のゆっくりなのにちょっかいかけられたら通報ね」など、ホッとするファンのコメントが多数寄せられています。
また今回の発表であった、「東方Project」の二次創作として「ゆっくり茶番劇」をコンテンツとする動画に商標権の効力は及ばないという事に対し、「東方関係ないゆっくりがどうなるかだな」「オリキャラは要注意」など気を引き締めるユーザーの姿も見受けられました。