『呪術廻戦』九十九由基(つくもゆき)徹底解説!名台詞・星の怒り・担当声優までプロフィール総まとめ
Saturday 20:00
『呪術廻戦』は、芥見下々先生によって『週刊少年ジャンプ』で連載された大ヒット作です。
2026年1月8日(木)からはアニメ第3期「死滅回游」前編が放送、さらに第4期「死滅回游 後編」の制作も発表されています。
本作に登場する九十九由基は、日本に4人しかいない特級呪術師のひとり。呪霊を祓うのではなく“呪いの生まれない世界”を目指し、世界を放浪する異端の思想家です。
初対面の男性に好みのタイプを聞く軽やかさや、世界の仕組みごと変えにいく途方もない志。その落差にこそ、彼女の面白さが詰まっています。
本記事では、そんな九十九由基のプロフィールや魅力、名台詞、能力までをまとめて紹介します。
※本編のネタバレを含みます。原作を読んでいない方は注意してください。
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九十九由基の基本プロフィール

引用:アニメ『呪術廻戦』公式サイト
| 声優 | 日髙のり子(ひだかのりこ)さん |
| 舞台キャスト | 木内海美(きうちうみ)さん |
| 年齢 | 不明 |
| 身長 | 180cm超 |
| 階級 | 特級呪術師 |
| 所属 | なし(元呪術高専生) |
| 術式 | 星の怒り(ボンバイエ) |
まず目を引くのが、項目の半分近くが「不明」で埋まっているところ。誕生日も年齢も経歴も明かされないまま、それでも強烈な存在感を放ち続けている——この情報の少なさ自体が、キャラクターの味になっています。
その一方で、細部はやたらと人間くさいのも魅力。移動はいつも自分のバイクで、好きな食べ物はチキンブリトー、ストレスの原因は任務。特級呪術師の答えとは思えない生活感に、思わず頬がゆるみます。
アニメでは日髙のり子さんが、飄々とした軽さと底知れない凄みを行き来する九十九を演じています。
九十九由基の人物・魅力
九十九の魅力は、陽気で軽やかなお姉さんの顔と、世界そのものを変えようとする途方もない思想家の顔。このギャップの落差が、とにかく大きいのです。
金髪ロングの陽気な女性で、初対面の男性には決まって「どんな女が好みかな?」と聞いてくる癖の持ち主。あの東堂葵の名物質問は、そもそも彼女が生みの親です。この一点だけでも、作品内での存在感の強さが分かります。
ところが思想の話になると、纏う空気が一変。呪霊を狩り続けるだけの高専の方針を「対症療法」と切り捨て、呪霊の発生そのものを止める「原因療法」でこそ呪いのない世界を作れると考えています。目の前の呪いではなく、呪いが生まれる仕組みを変えにいく。特級術師という肩書きよりも、この思想の射程の長さこそが彼女の異端さです。
そのため任務はほとんど受けず、世界を放浪する日々。周囲からは「ろくでなし」と呼ばれ、上層部との折り合いも最悪で、半ば独立した一匹狼として動いています。高専関係者でありながら天元を呼び捨てにするあたりにも、組織に飼われない距離感がにじみます。
それでいて、冥冥から「由基さん」と慕われるような近しさも持ち合わせているところがずるい。誰にも属さないのに、慕う人はちゃんといる。この立ち位置が、九十九由基という人の面白さです。
九十九由基の名台詞集
引用:アニメ『呪術廻戦』公式サイト
九十九の台詞は数こそ多くありませんが、軽さと重さの振れ幅が尋常ではありません。
「どんな女が 好み(タイプ)かな?」
「それもアリだ」
「『非術師を見下す自分』と『それを否定する自分』のどちらを本音にするかは君次第」
1つ目は、初対面の男性に必ず投げかける名物質問。東堂葵があの質問を繰り返すようになった元ネタでもあり、初見では単なる軽口にしか見えません。
ところが2つ目と3つ目は、夏油傑との会話で放たれた言葉。非術師を皆殺しにすればいいという極端な発想を「それもアリだ」とあっさり肯定したうえで、自分はそこまでイカれていないと線を引き、最後の判断は本人に委ねる。否定も肯定もせず、選択そのものを相手に返すこの態度が、彼女の思想家としての本質です。
【以下ネタバレ注意】九十九由基の関係性
東堂葵

引用:アニメ『呪術廻戦』公式サイト
九十九が小学3年生だった東堂に出会い、彼が呪術師になる大きなきっかけを作りました。あの「好みのタイプ」を尋ねる癖の継承者でもあり、師弟関係というより思想と癖の両方を受け継いだ弟子といった趣。
東堂のあの独特な振る舞いのルーツがここにあると知ると、彼の見え方まで変わってきます。
夏油傑

引用:アニメ『呪術廻戦』公式サイト
物語的にもっとも重い関係。2007年に呪術高専を訪れた九十九は、当時3年だった夏油と会話を交わします。非術師を守ることに疑念を抱きはじめていた夏油に対し、彼女は極端な発想を否定せず、判断を本人に委ねました。
さらに去り際、星漿体である天内理子の死後も何らかの理由で天元が安定していることを伝えています。この会話が夏油の中で何を動かしたのか——彼が「最悪の呪詛師」へと至る道のりを語るうえで、外せない一場面です。
天元
高専関係者でありながら呼び捨てにする相手。過去に一度会ったことがあり、そのうえで距離を取っています。組織の頂点に対しても対等に構えるこの姿勢が、彼女の独立性をよく表しています。
冥冥・庵歌姫

引用:アニメ『呪術廻戦』公式サイト
冥冥から「由基さん」と呼ばれるなど、下の名前で呼び合う近しい間柄。任務を受けない一匹狼でありながら、こうした横のつながりはしっかり持っているのが九十九らしいところです。
脹相

引用:アニメ『呪術廻戦』公式サイト
天元の護衛として薨星宮に残り、羂索を共に迎え撃った相棒。呪物として生まれた脹相に対して、人として生きる道を託した相手でもあります。短い共闘ながら、互いの生き方が交差する重要な関係です。
羂索
思想が真っ向から対立する宿敵。人類の未来をめぐって舌戦を交わし、最終的には直接ぶつかり合うことになります。呪いを根絶しようとする者と、人類を強制的に進化させようとする者。同じ「世界を変える」でも、向いている方角が正反対なのが恐ろしいところ。
九十九由基の能力・戦闘の見どころ
引用:アニメ『呪術廻戦』公式サイト
九十九の生得術式は「星の怒り(ボンバイエ)」。自らに仮想の質量を付与することで、打撃の威力を桁違いに引き上げる術式です。物理法則そのものを味方につけて殴る、と言い換えてもいいかもしれません。
式神として凰輪(ガルダ)を持ち、そして極めつけが「ブラックホール」。地球そのものを破壊しうるとまで語られる、作中でも最大級の破壊力です。呪霊を祓う手段としては、あまりにも規模がおかしい。
加えて領域展開も習得済みで、反転術式やシン・陰流「簡易領域」まで使いこなす万能型。日本に4人しかいない特級呪術師という肩書きに、まったく偽りがありません。
ちなみに術式名の「ボンバイエ」は「やっちまえ」を意味する言葉。あれだけの破壊力を持つ術式に、こんな軽いノリの名前を付けてしまうセンス。ここにも彼女の性格がしっかり出ています。
なお、呪術総監部に術式情報を握らせていないという点も見逃せません。組織に手の内を明かさない徹底ぶりが、そのまま彼女の立ち位置を物語っています。
【以下ネタバレ注意】渋谷事変〜羂索戦での最期
引用:アニメ『呪術廻戦』公式サイト
九十九が姿を現すのは、渋谷事変の終盤。絶体絶命の状況で虎杖と偽夏油の前に登場し、部下に負傷した呪術師の保護を任せると、自身は偽夏油との舌戦に臨みます。
ここで交わされるのが、かつて夏油に投げかけた問いの続き。人類の未来をめぐる思想の応酬は、決着がつかないまま偽夏油一派の撤退によって幕を閉じました。この場面で語られた「ネクストステージ」という言葉が、その後の物語の方向を決めていきます。
その後は天元と話すため、天元の要請に従って脹相とともに薨星宮に護衛として残ることに。そして死滅回游編、薨星宮に侵入してきた羂索を脹相と2人で迎え撃ちます。一時は羂索を追い詰めるものの、最終的には敗北。九十九は脹相を逃がしたうえで、捨て身で術式を発動し自爆しました。
物語のなかで明かされたのが、九十九自身が元星漿体であったという事実。天元と一度会ったことがあるという記述の裏にあった真実であり、彼女が呪術界の根幹をどこまで知っていたのかを考えさせられます。
そして彼女が書き記していた魂の研究記録は、脹相のもとに遺されました。命と引き換えに残したものが、後の戦いを支える鍵になる。任務を受けない「ろくでなし」と呼ばれた特級術師が、最後に誰よりも大きなものを託していったのです。
九十九由基の余談・トリビア
最後に、知っておくと九十九がもっと気になる小ネタを紹介します。
・夏油が闇落ちする一因となった会話の相手であることから、一時は「偽夏油の正体は九十九なのでは」と疑うファンもいたといいます。飄々とした態度と謎の多さが、余計に怪しさを増幅させていました。
・とはいえ、あの発言は夏油を焚きつけたのではなく、判断を本人に委ねる善意のアドバイスだったと読み取ることもできます。結果として最悪の方向へ転がってしまったところに、この会話の残酷さがあります。
・声を担当する日髙のり子さんは、九十九の演技に悩んだ際、中村悠一さんから助言を受けたという収録エピソードも語られています。飄々とした軽さの裏にある凄みは、そうした試行錯誤の先に生まれたのかもしれません。
・連載終了後も、九十九の経歴や目的の多くは謎のまま。年齢も誕生日も明かされず、何をどこまで知っていたのかも判然としません。この余白の多さが、いまも考察を呼び続けています。
軽口を叩きながら、誰よりも遠くを見ていた特級呪術師・九十九由基。呪いを祓うのではなく、呪いの生まれない世界を作ろうとした彼女の思想は、物語が終わってなお読者の中に残り続けます。名台詞や思想問答を追いながら、ぜひもう一度、その足跡をたどってみてくださいね。
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会


























