人気小説「四畳半タイムマシンブルース」アニメ化!「四畳半神話大系」スタッフが集結
Thursday 12:00
森見登美彦先生「四畳半神話大系」×上田誠先生「サマータイムマシン・ブルース」 2作の悪魔的融合により生まれた小説「四畳半タイムマシンブルース」のアニメ化が決定しました!
Point
- 人気小説のアニメ化
「四畳半神話大系」スタッフが集結
メインスタッフのコメント到着
人気小説のアニメ化
2005年に発売、2010年にフジテレビ”ノイタミナ”にてTVアニメ化され第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門でTVアニメ初となる大賞を受賞した森見登美彦先生による小説「四畳半神話大系」と、2001年の初演以来4度の舞台化、2005年には実写映画化もされた上田誠先生による戯曲「サマータイムマシン・ブルース。
異なるフィールドでともに熱狂的なファンを生み、青春SFの金字塔として長く愛され続けてきた2作は、昨年7月、悪魔的融合を遂げ、森見登美彦先生による小説「四畳半タイムマシンブルース」が誕生しました。
発売されるやいなや1ヶ月で10万部を超えるベストセラーとなった本作を、今度は、「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」「ペンギン・ハイウェイ」に続く、アニメ化4度目のタッグとなる上田誠脚本によりアニメ化されます。
小説に続き映像化でも、互いに信頼をよせる盟友たちの代表作がひとつになった、熱いコラボレーションが実現しました。
さらに、メインスタッフも決定し、製作にあたってのコメントも到着しましたのでご紹介します。
スタッフ情報
TVアニメでも人気となった「四畳半神話大系」の登場人物たちが「サマータイムマシン・ブルース」の世界で右往左往する原作小説「四畳半タイムマシンブルース」。
アニメ化にあたっては、TVアニメ「四畳半神話大系」、劇場アニメ「夜は短し歩けよ乙女」で、湯浅政明監督のもと主要スタッフとして参加した夏目真悟監督(「ワンパンマン」「Sonny Boy」)を中心に、脚本の上田誠さん、キャラクター原案に中村佑介さんと、森見登美彦原作のアニメ化ではお馴染みの顔ぶれが集結しています。
アニメーション制作は「サイエンス SARU」が担当。「下鴨幽水荘」唯一のエアコンが壊れた8月12日に本情報が一挙解禁となりました。
ストーリー
8月12日、灼熱の京都、左京区。「下鴨幽水荘」唯一のエアコンが動かなくなった。悪友・小津が昨夜リモコンを水没させたのだ。
「私」が、映画サークル「みそぎ」のクールビューティー明石さんと対策を協議していると、モッサリした風貌の見知らぬ男子学生・田村が現れた。
彼は25年後の未来からタイムマシンに乗ってやってきたという。そのとき「私」に天才的なひらめきが訪れた。
このタイムマシンで昨日に戻って、壊れる前のリモコンを持ってくればいいじゃないか!
しかし、小津たちが勝手気ままに昨日を改変、過去を書き換えていく。
世界消滅の危機を予感した「私」は、慌てて止めに入るが、時すでに遅し!
果たして、無事リモコンは、日常は、取り戻せるのか!?
そして、「私」と明石さんの恋の行方は――?
「昨日」と「今日」の、世にも迂闊なタイムマシンの無駄遣いが始まる!
キャラクター紹介
「私」
京都のとある大学の三回生。おんぼろアパート「下鴨幽水荘」の209号室で無為な青春を送る。後輩の明石さんが気になるも、炎熱の八月にクーラーのリモコンが水没して大ピンチ。
明石さん
「私」の一年後輩。映画サークル「みそぎ」に所属し、ひたすらポンコツ映画を量産する女子。エネルギッシュで負けず嫌いでいい具合にネジが抜けている。
小津
弱者に鞭打ち強者にへつらいわがままで傲慢で怠惰で天の邪鬼で勉強をせず他人の不幸をおかずに飯が喰える同級生。全力で「私」の学生生活を駄目にしようとする。
樋口氏
下鴨幽水荘のヌシとして全住人から微妙な尊敬を集める先輩。「人生の袋小路への危険極まる水先案内人」なれど、明石さんは師匠と仰いでいるらしい。
羽貫さん
近所の医院に勤める歯科衛生士。陽気で気さくな美女だが、樋口氏、城ヶ崎氏とは旧知の仲らしいのできっと只者ではないのだろう。
城ヶ崎氏
映画サークル「みそぎ」のボス。尊大で無神経。出会い頭に敵意を抱いた「私」は全力で彼の足を引っ張ることを画策している。
田村くん
タイムマシンで二十五年後の未来からやってきたモッサリ青年。未来の下鴨幽水荘209号室で暮らしているらしいが、Youは何しに無益な時間旅行を?
キャストはどうなる?
本作のキャスト発表はまだですが、TVアニメ「四畳半神話大系」では私を浅沼晋太郎さん、小津を吉野裕行さん、明石さんを坂本真綾さん、樋口氏を藤原啓治さん、羽貫さんを甲斐田裕子さん、城ヶ崎氏を諏訪部順一さんが演じていました。
なお、「四畳半タイムマシンブルース」のPVでも浅沼晋太郎さんが「私」を演じています。
コメント
監督:夏目真悟さん
「四畳半神話大系」のアニメ放送から10年以上経ちましたが、「四畳半タイムマシンブルース」を読み始めた途端、一気にあの時の感覚が甦りました。
この懐かしさをみなさんと共有できるようアニメ化、頑張ります。合わせて“サマータイムマシン・ブルース”という新しい感覚も楽しんでもらえるよう、更に邁進するつもりです。
原作:森見登美彦先生
そうなれば嬉しいな、けれどもそんなウマイ話はないだろうな、と思っていたのに、まさか本当にアニメ化が実現するとは……。
作者のひとりとして嬉しいかぎりです。四畳半の夏、タイムマシンの夏を楽しみにしております。
脚本:上田誠さん
人類史上もっとも暑苦しく不毛な青春SF奇譚が、中村さんの熱のこもったキャラクターと、湯浅監督の湯のような熱量をひきついだ、これまた名前さえ夏らしい夏目監督によってアニメになります。より三層くらい暑いです。
原作の森見さんと僕のここまでの経緯はたいへん入り組んでおり、「四畳半神話大系」と「サマータイムマシン・ブルース」というふたつの作品が、時空をまたいでくんずほぐれつしたすえこうなりました。
物語も負けじと入り組んでいますが、因果の糸をかいくぐり駆け抜けたはてには、涼やかなクーラーの風と夏の夕暮れが待っておりましょう。
キャラクター原案:中村佑介さん
アニメ「四畳半神話大系」放送からもう11年。新入生も増え、卒業生の写真も抱え、あの頃と同じメンツはまだ同じ四畳半でドンチャン騒ぎを続けていました。
ドアの鍵は開けておりますので、懐かしい顔のあなたもぜひ久しぶりにお立ち寄りください。相変わらずクーラーはありませんが、冷やしたラムネくらいはご用意してありますとも。
アニメ化決定PV
作品概要
「四畳半タイムマシンブルース」
【スタッフ】
原作:「四畳半タイムマシンブルース」森見登美彦著、上田 誠原案(KADOKAWA 刊)
監督:夏目真悟
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
キャラクター原案:中村佑介
アニメーション制作:サイエ ンス SARU
※敬称略