中華後宮が舞台の漫画作品13選!思わずキュンとする『薬屋のひとりごと』『狼陛下の花嫁』など
Saturday 13:30
華やかでありながら、時に生々しい人間ドラマの舞台として描かれる中華後宮。
『薬屋のひとりごと』を始めとし、中華後宮が舞台のマンガは、多く出版されていますよね。
そこで、本記事では、ドキドキしてキュンとできる、おすすめの中華後宮マンガをご紹介していきます。
ぜひ気になる作品を見つけてみてください。
中華後宮とは?
後宮とは、天下を治める帝の皇后や妃が暮らす宮中の宮殿のこと。
家を背負って嫁いだ女性たちが帝に気に入られ、いかにして高い位に上り詰めるかを競う場所であり、人間の生き様が鮮やかに浮かび上がる舞台です。
中には、ひょんなことから庶民なのに後宮に入ることになったり、どうにかして後宮の中で波風立てずに生きようと奮闘する……という人物も。
特に中華風の後宮は非常に豪華絢爛で、日本人にも馴染みのあるモチーフが多く登場するため、中華後宮を舞台にしたマンガは数多く出版されています。
中華後宮が舞台の漫画作品13選
『薬屋のひとりごと』
連載中/既刊14巻(2025年2月時点)
『薬屋のひとりごと』は、中華風の大国の後宮を舞台に、薬屋の見習い・猫猫が、さまざまな事件や不思議な現象を解き明かしていく大人気シリーズ。
彼女は任される仕事が毒見であろうと淡々とこなすクールな性格ですが、薬や毒に目がなくどんなに害のある毒でも一度は試してみたいと考えるほど知的好奇心が旺盛。
持ち前の知識を活かし、後宮内で起こった難事件や不思議な現象を、鮮やかに解決していきます。
加えて、猫猫の薬屋としての能力を見抜いた怪しい宦官・壬氏との関係性も見どころ。
原作は日向夏先生の同名小説シリーズで、2025年2月現在ではアニメ第2期も好評放送中です。
『後宮の検屍女官』
連載中/既刊3巻(2025年2月時点)
『後宮の検屍女官』は、後宮内で起こる変死事件を検屍で解き明かしていくミステリーで、原作は小野はるか先生による同名小説シリーズです。
本作の主人公は、普段はぐうたらでいつも居眠りばかりをしている女官の桃花。
彼女は冤罪を起こさないため「無冤術」として検屍の技術を体得しており、美貌の宦官・延明と共に後宮の遺体を調べ、真実を追求していきます。
本作の見どころは、検屍となるとのんびりしたところが抜け、途端に凛とした姿を見せる桃花の姿。
その二面性には、気づいたらファンになっていること間違いなしです。
『旺華国後宮の薬師』
連載中/既刊4巻(2025年2月時点)
『旺華国後宮の薬師』の主人公は、苦味がなく誰でも飲みやすい良薬をつくることを目指す後宮の官女・英鈴。
甘党の皇帝から「苦い薬を飲みやすくしてほしい」と専属のお薬係に任命されたことで、物語が動き出します。
ミステリーの要素もありますが、注目したいのは薬に対し真っ直ぐに向き合う英鈴の芯の強さで、志を遂げるために奮闘する姿からは思わず目が離せなくなります。
甲斐田紫乃先生による原作小説シリーズもおすすめですよ。
『茉莉花官吏伝~後宮女官、気まぐれ皇帝に見初められ~』
連載中/既刊10巻(2025年2月時点)
『茉莉花官吏伝』の主人公は「物覚えがいいこと」が取り柄で周囲から重宝されている女官の茉莉花。
ある日彼女は、名家の子息のお見合い練習相手を急遽「代理」として請け負うことに。
しかし、向かった先にいたのは、なんと子息の「代理」でやって来た皇帝でした。
自分は端役に過ぎないと思っていた茉莉花でしたが、気まぐれで掴みどころのない皇帝に高い記憶力を見抜かれたその日から、運命が大きく動き出すことに。
徐々に自尊心を芽生えさせていく茉莉花の活躍からは、目が離せなくなること間違いなし。
原作の石田リンネ先生による同名小説シリーズもおすすめですよ。
『十三歳の誕生日、皇后になりました。』
連載中/既刊7巻(2025年2月時点)
『十三歳の誕生日、皇后になりました。』の主人公は、十三歳の誕生日に「ちょうどいいから」というなりゆきで皇后になってしまった少女・莉杏。
毎晩湯たんぽ代わりにされながらも、莉杏は皇帝・暁月と夫婦として少しずつ歩調を合わせていきます。
結婚から始まる二人の関係性には、キュンとすること間違いなし。
皇后の地位に相応しい自分になろうと成長していく、健気で聡明な莉杏の姿も見どころです。
原作は石田リンネ先生の同名小説シリーズで、『茉莉花官吏伝』と同じ世界線の物語なので併せて読むのもおすすめですよ。
『盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ』
連載中/既刊4巻(2025年2月時点)
『盲目の織姫は後宮で皇帝との恋を紡ぐ』の主人公は、機織り宮女として後宮にやって来た目の見えない少女・氾蓮香。
「糸の声」が聞こえる彼女は、周囲も認める機織りの実力を持っており、耳から入るたくさんの情報に触れながら機織りに向き合って過ごしていました。
しかし後宮内で起きた事件を解決してしまったせいで、皇帝から興味を持たれるように。
先の読めないロマンスストーリーが印象的で、しっかりしているようで少し抜けている蓮香の愛らしい様子も見どころです。
小早川真寛先生の原作小説シリーズもおすすめですよ。
『後宮香妃物語』
連載中/既刊9巻(2025年2月時点)
『後宮香妃物語』の舞台は香が珍重される国で、主人公の凛莉は「絶対嗅覚」をもち、高い調香の腕をもっています。
彼女は伝説の香「秘宝香」を巡って宮廷を追放された亡き父の汚名を返上するため、身分を偽って後宮に入ることに。
ひょんなことから皇太子と関わることになり、意地の悪い女性たちに目をつけられつつも、父親の夢でもあった「秘宝香」の完成に向けて奮闘していきます。
王道の中華ファンタジーにドキドキワクワクしたい方にぴったりのシリーズです。
原作である伊藤たつき先生の小説もおすすめですよ。
『後宮茶妃伝』
連載中/既刊5巻(2025年2月時点)
『後宮茶妃伝』の主人公は、お茶に全てを捧げる「茶道楽」の町娘・采夏。
お茶のことばかり考えていたあまり、うっかり後宮に下級妃として入内してしまうものの、そこで出会ったのは「誰よりもおいしくお茶を飲む才能」を持った皇帝でした。
お茶に命をかける采夏の姿はもちろん、皇帝との恋愛模様にも要注目。
ドキドキハラハラしながら、思わず一気に読み進めてしまうシリーズです。
唐澤和希先生の原作小説シリーズもおすすめですよ。
『後宮妃の管理人』
連載中/既刊8巻(2025年2月時点)
『後宮妃の管理人』の主人公は、すっかり結婚適齢期を過ぎてしまった大手商家の娘・優蘭。
皇帝の側近、しかも年下の男性と結婚することになり、同時に後宮に仕えることが決まります。
その相手は、女性と見紛うばかりに麗しい容姿をもっており、なんと皇帝の命により女装をして後宮入りしているという衝撃の事実が発覚。
さらに、後宮の妃たちの健康を管理する役職に就くものの、皇帝からの無茶ぶりや後宮内の様々な出来事に振り回されることになります。
商魂たくましい姉さん女房と物腰柔らかで美しい夫が奮闘するストーリーが印象的で、一気に読んでしまうこと間違いなし。
しきみ彰先生の原作小説シリーズもおすすめです。
『紅霞後宮物語〜小玉伝〜』
完結/全14巻
雪村花菜先生の人気シリーズ『紅霞後宮物語』のコミカライズ作品『紅霞後宮物語~小玉伝~』の主人公は、「最強の軍人」と謳われた女将軍・小玉。
彼女はかつて相棒として共に過ごしていた現・皇帝に懇願され、いきなり皇后として後宮へ入ることに。
齢34にして日々不穏な影が見え隠れする女の戦場「紅霞宮」に出陣することになってしまうものの、持ち前の豪胆さを発揮し女傑らしく生き抜いていきます。
男女関係なくモテる勇ましく凛々しい小玉の姿には、思わず読者も虜になってしまうのではないでしょうか。
かつて小玉とは上官・副官の関係だった皇帝との関係性も見どころで、大人の読者さんも大満足のシリーズです。
『狼陛下の花嫁』
完結/全20巻
『狼陛下の花嫁』は下級役人の娘である夕鈴と、冷酷非情かつ「狼陛下」と呼ばれる国王・黎翔が織りなすシンデレラストーリーです。
主人公は、前向きで元気いっぱいな下級役人の娘・夕鈴。
「高賃金で割のいい仕事がある」と聞いて王宮へ行くと、その仕事とはなんと国王の臨時花嫁役を務めることでした。
しかし、意外にも「狼陛下」には噂とは違う顔があることに気づき、夕鈴は徐々に黎翔に惹かれていきます。
ふたりのもどかしい関係性に目が離せなくなるシリーズですよ。
『後宮の夜叉姫』
完結/全5巻
『後宮の夜叉姫』の主人公は、亡き母との約束を守り後宮で働く侍女見習い・沙夜。
ある日、怪死事件にまつわる疑いをかけられてしまいますが、そんなとき沙夜を助けてくれたのは「人喰いの鬼」と呼ばれる人ならざる存在でした。
それを機に沙夜はあやかしの力を借りつつ、妖異が蔓延る後宮を舞台に事件を解決していきます。
あやかしが登場するファンタジー作品が好きな方におすすめしたい作品ですよ。
仁科裕貴先生による原作小説シリーズもおすすめです。
『暗殺後宮~暗殺女官・花鈴はゆったり生きたい~』
連載中/既刊7巻(2025年2月時点)
『暗殺後宮~暗殺女官・花鈴はゆったり生きたい~』の主人公は、ジト目・ギザ歯の地味なぼっち女官・花鈴。
彼女は残虐非道の悪徳文官を父に持ち、自身も家伝の暗殺技術を体得している規格外ヒロインです。
背後に父親の影を見る人が多いせいで避けられて育ってきたものの、実際は大人しい性格で、やさしい心根をもっている花鈴。
友達がほしい、ゆったり穏やかに生きていたい……と思っているものの、次から次へと後宮の裏で起こる事件に巻き込まれていくことになります。
アクションシーンも見ごたえ抜群で、ドキドキするストーリーが好きな方に強くおすすめしたいシリーズですよ。
『薬屋のひとりごと』で話題の中華後宮を舞台にしたマンガは、本記事でご紹介したシリーズ以外にも多数出版されています。
ドキドキかつキュンとするお気に入りの作品を、ぜひ探してみてくださいね。