映画『るろうに剣心』実写キャスト一覧！主要キャラクターの配役・作品あらすじまとめ
Saturday 20:00
実写映画『るろうに剣心』シリーズは、2012年公開の第1作『るろうに剣心』を皮切りに、続編となる『京都大火編／伝説の最期編』（2014）、そして最終章2部作『The Final／The Beginning』（2021）へと続く、全5作品からなる実写映画シリーズです。
原作は和月伸宏先生による人気漫画で、幕末から明治へと時代が移り変わる中、“不殺（ころさず）”を誓った剣客・緋村剣心が、自らの過去と向き合いながら仲間や弱き人々を守る姿が描かれました。
主演の佐藤健さんをはじめ、武井咲さん・青木崇高さん・藤原竜也さん・神木隆之介さんなど豪華なキャストが参加し、迫力ある殺陣と人物描写が高く評価されています。
美しい映像表現と圧巻のアクション、そして心に残る人間ドラマが組み合わさり、実写化作品として高い評価を受けるシリーズとなった同作。
本記事では改めて、実写映画『るろうに剣心』シリーズのキャスト情報・作品について紹介します！
実写映画『るろうに剣心』とは？
実写映画『るろうに剣心』シリーズ全5作は、2012〜2021年にかけて公開された、大友啓史監督によるアクション時代劇の集大成です。
佐藤健さん演じる主人公・緋村剣心が、「不殺（ころさず）」の誓いを掲げながら、自らの過去と宿命、そして守るべき人々のために戦う姿が描かれました。
第1作『るろうに剣心』（2012）は、かつて“人斬り抜刀斎”と呼ばれた剣心が新しい時代で生き直そうとする姿を軸に、シリーズの基盤を確立。
続く第2・3作『京都大火編／伝説の最期編』（2014）では、国家転覆を狙う志々雄真実との壮絶な戦いが展開されました。
最終章となる第4・5作『The Final／The Beginning』（2021）では、剣心がこれまで背負ってきた過去と向き合い、シリーズを通して描かれてきた贖いと希望がひとつの物語として形になります。
圧倒的な殺陣映像表現と、キャラクターの心情に寄り添う人間ドラマが高く評価され、日本の実写映画史に残る五部作となりました。
実写映画『るろうに剣心』キャスト
神谷活心流道場関係者
緋村剣心（ひむら けんしん）：佐藤健（さとう たける）さん
（幼少期：福崎那由他（ふくざき なゆた）さん）
緋村剣心は、幕末に「人斬り抜刀斎」と恐れられた伝説の暗殺者です。
飛天御剣流の使い手として最強の剣客と讃えられましたが、とある過去から「不殺」を誓い、逆刃刀を手に流浪人として旅をしています。
明治維新後は神谷薫との出会いをきっかけに人々を守る側として戦い続け、志々雄真実や雪代縁といった因縁ある敵との死闘の中で、自らの贖罪と生きる意味を模索していきます。
演じる佐藤健さんは、『仮面ライダー電王』で野上良太郎役を務め、映画『はたらく細胞』白血球役など多数の映像作品で主演級として活躍しています。
剣心の幼少期を演じた福崎那由他さんは、舞台『黒執事 地に燃えるリコリス』にてシエル・ファントムハイヴ役として出演、オリジナルドラマ『12歳。』では高尾優斗役を務めています。
神谷薫（かみや かおる）：武井咲（たけい えみ）さん
神谷薫は神谷活心流道場の師範代で、本作のヒロインです。
活発で正義感が強く、剣術にも優れ「剣術小町」と呼ばれる一方で、短気な面があり激昂しやすい性格でもあります。
神谷道場を狙われた事件をきっかけに緋村剣心と出会い、共に過ごす中で互いの信頼と絆が深まります。
剣心が流浪人へ戻る決意をした際には唯一別れを告げられた人物であり、その後も彼を支え続ける存在となりました。
演じる武井咲さんは、第11回全日本国民的美少女コンテストでマルチメディア賞を受賞し、モデルとしてデビュー。
映画『今日、恋をはじめます』では日比野つばき役を演じています。
相楽左之助（さがら さのすけ）：青木崇高（あおき むねたか）さん
相楽左之助は、怪力と打たれ強さを併せ持つ喧嘩屋で、「東京一の喧嘩屋」と呼ばれました。
幕末期には赤報隊の準隊士として活動し、隊長・相楽総三を敬愛していましたが、維新後には赤報隊が「偽官軍」と断じられたことで政府を憎んでいました。
剣心の人柄に触れ、仲間として共に行動するようになり、旅の途中で破壊技「二重の極み」を習得し、剣心や斎藤と並ぶ戦力となります。
演じる青木崇高さんは、映画『ゴジラ-1.0』で橘宗作役として出演し、配信ドラマ『十角館の殺人』では島田潔役を務めています。
高荷恵（たかに めぐみ）：蒼井優（あおい ゆう）さん
高荷恵は会津出身の女医で、名医家として知られる高荷家の生まれです。
会津戦争で父を失い、母と兄2人も行方不明となったのち上京しましたが、悪徳実業家・武田観柳に才能を利用され、監禁されながら阿片製造を強要されていました。
剣心に救われてからは神谷道場に身を寄せ、戦いや事件で負傷した人々の治療を担う存在となります。
演じる蒼井優さんは、映画『ハチミツとクローバー』で花本はぐみ役として出演し、『東京喰種トーキョーグール』では神代利世役を演じています。
明神弥彦（みょうじん やひこ）：田中偉登（たなか たけと）さん（第1作）/大八木凱斗（おおやぎ かいと）さん（第2・3作）/大西利空（おおにし りく）さん（第4・5作）
※画像：大西利空さん（第4・5作）
明神弥彦は士族の家系に生まれ、幼くして家族を失った後、神谷道場で暮らすようになった少年です。
まだ年齢は幼いながらも自分の力で立ち、守るべきもののために強くなろうとする意志を持っています。
鍛錬に励み、戦いを重ねる中で高い身体能力・剣才・強い精神力を発揮し成長していきます。
第1作で弥彦を演じた田中偉登さんは、ドラマ『さっちゃん、僕は。』で伊勢埼真役を担当。
第2・3作で弥彦を演じた大八木凱斗さんは、映画『忍たま乱太郎 夏休み宿題大作戦！の段』で佐武虎若役として出演。
第4・5作で弥彦を演じた大西利空さんは、映画『3月のライオン』で桐山零（幼少期）役を演じています。
新撰組関係者
斎藤一（さいとう はじめ）：江口洋介（えぐち ようすけ）さん
斎藤一は元・新選組三番隊組長で、維新後は「藤田五郎」の名を用いながら警視庁所属の警官として活動しています。
武田観柳事件の捜査を皮切りに剣心と再会し、その後も志々雄真実の国家転覆計画や雪代縁による事件において、警察側の立場から剣心たちと行動を共にします。
戦闘では溝口派一刀流を用い、実戦的な剣技と状況判断能力を発揮し、「悪即斬」という信念を持ち、悪と判断したものは即座に斬るという明確な基準を貫いています。
演じる江口洋介さんは、『コンフィデンスマンJP』シリーズで赤星栄介役として出演し、劇場版『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜 南海ミッション』では牧志秀実役を務めています。
鵜堂刃衛（うどう じんえ）：吉川晃司（きっかわ こうじ）さん
鵜堂刃衛は武田観柳に雇われた刺客として登場します。
観柳の地上げの計画の一環として神谷道場の信用を落とすため、「神谷活心流の人斬り抜刀斎」として辻斬りを繰り返し、犯行の証拠として血染めの斬奸状をその場に置いていました。
観柳邸から逃走した高荷恵を追って警察の駐在所を襲撃し、多数の警察官を殺害します。
その後、人斬り抜刀斎としての剣心との戦いを望み、神谷道場を襲撃して薫を拉致し、勝負を挑みます。
演じる吉川晃司さんは、1980年代に歌手デビューしシンガーソングライターとしても活動。
『トリリオンゲーム』では祁答院一輝役を演じ、映画『キングダム 運命の炎』では龐煖役で出演しています。
隠密御庭番衆
四乃森蒼紫（しのもり あおし）：伊勢谷友介（いせや ゆうすけ）さん
四乃森蒼紫は、江戸城を警護していた隠密御庭番衆最後の御頭で、15歳でその座を継いだ天才です。
幼少期から厳しい修練を積んだことで冷静沈着、寡黙で感情を表に出さない現実主義者として描かれます。
明治維新後、政府から要職を提示されながらも仕官先のない部下を見捨てられず辞退し、仲間と共に戦う道を選びました。
『京都大火編』から登場し、過去に幕府側から仲間を抹殺されたという背景から、剣心を探し続けています。
演じる伊勢谷友介さんは、映画『翔んで埼玉』で阿久津翔役、『とんかつDJアゲ太郎』ではDJオイリー役を務めています。
巻町操（まきまち みさお）：土屋太鳳（つちや たお）さん
巻町操は御庭番衆先代御頭の孫にあたり、蒼紫を慕う元気で感情豊かな人物です。
御庭番式苦無術や拳法を使いこなす実力者であり、俊敏さを活かした戦闘スタイルを持っています。
東海道で路銀を失い追い剥ぎ同然の手段を取っていた際に剣心と出会い、京都まで同行します。
京言葉を話し、戦闘では蹴りを主体とした御庭番式拳法を使用し、最終章では負傷した蒼紫の代理として御庭番衆を率いています。
演じる土屋太鳳さんは、映画『となりの怪物くん』で水谷雫役を演じ、アニメ映画『アイの歌声を聴かせて』では芦森詩音の声を担当しています。
志々雄真実と志々雄一派
志々雄真実（ししお まこと）：藤原竜也（ふじわら たつや）さん
志々雄真実は、明治政府転覆と日本制圧を掲げる武装組織「志々雄一派」の首領です。
信条は「弱肉強食」で、強者のみが生き残る社会を理想とする立場を取っています。
影の人斬りを引き継ぎましたが、維新派の勝利後に同志に裏切られ火を放たれ、全身火傷を負いながらも生還しました。
以降、包帯で全身を覆う姿となり、政府への報復として反逆活動を開始。
最終局面において剣心の天翔龍閃を受け敗北し、体温上昇により限界を迎えた身体が発火しました。
演じる藤原竜也さんは、映画『デスノート』夜神月役として出演し、『カイジ』シリーズでは伊藤開司役を務めています。
瀬田宗次郎（せた そうじろう）：神木隆之介（かみき りゅうのすけ）さん
瀬田宗次郎は、「天剣」の異名を持つ志々雄一派の戦力中核であり、十本刀最年少にして最強の剣士です。
外見は書生風の無害そうな青年ですが、志々雄の最古参の部下として深い信頼を受け、大久保利通暗殺など最重要任務を任されるほどの存在で、事実上の右腕とされます。
剣心に匹敵する剣の才を持ち合わせていますが、感情の大半が欠落しているため思考や気配が読めない点が特徴。
『京都大火編』では剣心の逆刃刀を折り圧倒しました。
演じる神木隆之介さんは、映画『3月のライオン』で桐山零役を演じ、『ホリック xxxHOLiC』では四月一日君尋役を務めています。
沢下条張（さわげじょう ちょう）：三浦涼介（みうら りょうすけ）さん
沢下条張は「刀狩」の異名を持つ、熱狂的な刀剣収集家です。
刀で人を斬る行為そのものに快楽を見出す人物で、新井赤空作の殺人奇剣を入手するため、赤空の孫・伊織を誘拐し、試し斬りに利用しようとしました。
逆立てた金髪と、普段は左目を閉じている姿が特徴で、京都寄りの関西弁を話します。
十本刀の中でも早期に志々雄一派へ合流し、剣心と交戦しますが敗北し、警察に拘束され京都大火計画の情報を供述しました。
演じる三浦涼介さんは、『仮面ライダーオーズ/OOO』でアンク／泉信吾役、ドラマ『君とゆきて咲く〜新選組青春録〜』では芹沢鴨役で出演しています。
駒形由美（こまがた ゆみ）：高橋メアリージュン（たかはし メアリージュン）さん
駒形由美は志々雄真実の側近であり、元吉原の花魁です。
志々雄を心から愛し、その傍らに仕える女性で、恋人としてだけでなく精神的な支えとして存在しています。
志々雄一派の中では特別な立場にあり、十本刀の宗次郎とは良好な関係を築き、張や部下たちからは姉貴分として親しまれています。
護身用に小刀を忍ばせているものの戦闘能力は低く、自ら戦えないことに葛藤する一面も持ち、志々雄の志を支える立場を貫いています。
演じる高橋メアリージュンさんは、「CanCam」専属モデルとして活動し、卒業後も多数の雑誌でモデルとして活躍しました。ドラマ・映画『ゴールデンカムイ』ではインカラマッ役として出演しています。
雪代縁と＜人誅＞の同志
雪代縁（ゆきしろ えにし）：新田真剣佑（あらた まっけんゆう）さん
（少年時代：荒木飛羽（あらき とわ）さん）
雪代縁は緋村剣心の亡妻・雪代巴の実弟で、中国大陸の裏社会を支配する武器商人です。
若くして武器流通網を掌握し、組織を率いる立場にある人物で、剣心の十字傷の謎を知る存在として描かれます。
江戸の武家に生まれ、幼い頃に母を亡くし、唯一の肉親である巴を強く慕って育ちました。
日本を離れて中国大陸へ渡り、裏社会に身を置きながら勢力を築き、倭刀術を修得し、巴を失った経緯を巡る復讐を目的として剣心との戦いに臨みます。
演じる新田真剣佑さんは、映画『ちはやふる』で綿谷新役、『カイジ ファイナルゲーム』では廣瀬湊役として出演。
縁の幼少期を演じた荒木飛羽さんは、ドラマ『ばらかもん』で神崎康介役、映画『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』では朱雀奏（幼少期）役を務めています。
鯨波兵庫（くじらなみ ひょうご）：阿部進之介（あべ しんのすけ）さん
鯨波兵庫は戊辰戦争で幕府方の武士として抜刀斎と戦い、龍翔閃を喰らって右腕を失いました。
その際、武人としての死を望みましたが、既に不殺の信念を抱いていた抜刀斎に「俺はもう出来ることなら人を殺したくない」と拒否され、以後、「武士としての死に場所すら奪った」として彼を恨んでいます。
欠損した右腕にアームストロング砲や回転式機関砲を装備して戦うほか、背中に大太刀を背負っています。
演じる阿部進之介さんは、映画『クローズZERO II』で川西昇役、『新解釈・三國志』では夏侯惇役として出演しています。
八ツ目無名異（やつめ むみょうい）：成田瑛基（なりた えいき）さん
八ツ目無名異は越後の佐渡金山で活動する金掘り衆の一族の男です。
幕末期、金がほとんど採掘されなくなったことを背景に、人体精製を施された身体を戦闘にも活かせると証明するべく闇乃武に加わりました。
一族が味わった不遇な境遇による怨嗟の念も込めているためその復讐心は強く、容姿は革製の黒い装束に身を包み、低くくぐもった声で話します。
武器は両手の鉤爪のほかに、長柄の熊手のような鉤爪を用いています。
演じる成田瑛基さんは、映画『アイネクライネナハトムジーク』でウィンストン小野役、『ルパンの娘』では鬼塚翔平役を務めています。
乙和瓢湖（おとわ ひょうこ）：栁俊太郎（やなぎ しゅんたろう）さん
乙和瓢湖は全身に13種の暗器を仕込む男です。
幕末期に通り魔的な殺しを行なっていた快楽殺人者で、親友を抜刀斎に殺されたことを口実に六人の同志に加わりました。
真の目的はただ殺戮を楽しむことのみで、弱い者イジメが趣味であり、戦法も暗器を使い相手の虚を突く方法に頼っています。
快楽殺人者という面が強調され、白粉を塗った顔にざんばらな長髪といった不気味な風貌で、湾曲した形状の二本の大鎌を武器として振るいます。
演じる栁俊太郎さんは、ドラマ『ゴールデンカムイ』で二階堂浩平／二階堂洋平役を演じ、2026年春放送のドラマ『ちるらん 新撰組鎮魂歌』では原田左之助役として出演予定です。
雪代縁の組織
呉黒星（ウー ヘイシン）：音尾琢真（おとお たくま）さん
呉黒星は縁がボスを務める上海マフィアの副官です。
豪著な服装に片眼鏡をかけた恰幅の良い壮年男性という、マフィアらしく威厳に満ちた外見となっています。
自らの失言で縁の怒りを買って盛大に怯えるなど根は小心者で、武術の心得は全くありません。
縁にとって人誅の手段でしかなく、事が済めば不要となる組織を譲り受けるために来日します。
演じる音尾琢真さんは、演劇ユニット・TEAM NACSのメンバー。
映画『孤狼の血』では吉田滋役を務め、『ババンババンバンバンパイア』では立野長次郎役として出演しています。
辰巳（たつみ）：北村一輝（きたむら かずき）さん
辰巳は闇乃武のリーダーです。
徳川幕府の存続こそが世の安定につながると考え、倒幕後も旧幕勢力のため暗躍する立場を取っています。
無敵流を用いず、刀による戦闘を行い、戦術や状況判断を重視した戦い方を見せます。
作中では冷徹な判断を下す人物として描かれ、任務や組織の利益を最優先し、必要と判断した対象の排除を行いますが、信念に基づいて戦う剣心の姿勢にも一定の理解を示します。
演じる北村一輝さんは、映画『龍が如く 劇場版』で桐生一馬役、『カラオケ行こ！』では祭林組組長役を演じています。
剣心関係者
比古清十郎（ひこ せいじゅうろう）：福山雅治（ふくやま まさはる）さん
比古清十郎は十三代目飛天御剣流継承者であり、緋村剣心の師匠にあたる人物です。
「比古清十郎」は歴代継承者が名乗る称号で、外見は実年齢より若く見えます。
山中で暮らし、人付き合いを避けて生活しており、『京都大火編』終盤で剣心を救助したことがきっかけで再会し、『伝説の最期編』では奥義伝授へと展開します。
圧倒的な剣技を持ち、剣心との九頭龍閃のぶつかり合いでも常に上回る技量を示す存在として描かれます。
演じる福山雅治さんはシンガーソングライターとして活動し、俳優としても精力的に活動。
大河ドラマ『龍馬伝』では坂本龍馬役、『ガリレオ』シリーズでは湯川学役を務めています。
雪代巴（ゆきしろ ともえ）：渡辺菜月（わたなべ なつき）さん（第1作）/有村架純（ありむら かすみ）さん（第4・5作）
※画像：有村架純さん
雪代巴は、「人斬り」をしていた時の緋村剣心の妻であり、雪代縁の実姉です。
静かで口数が少なく、表情の変化が読み取りにくい人物として描かれ、香りとして白梅香を愛用し、日記をつける習慣があります。
剣心が人を斬る場面を目撃し、その衝撃で倒れたことをきっかけに、長州藩士が寝泊まりする宿で働き始めます。
剣心の人斬りとしての生き方に疑問を投げかけながらも、行動を共にする中で次第に彼の生活に深く関わるようになり、結界の森で剣心が交戦する中、剣心の前に立ちはだかり斬殺されます。
第1作で巴を演じた渡辺菜月さんは、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの公式チアリーディングチームファイターズガールとして活動。
第4・5作で巴を演じた有村架純さんは、映画『3月のライオン』で幸田香子役を務め、大河ドラマ『どうする家康』では築山殿／瀬名役として出演しました。
その他のキャラクター
武田観柳（たけだ かんりゅう）：香川照之（かがわ てるゆき）さん
武田観柳は表向き実業家として振る舞う一方、裏では阿片密売と武器取引に関与していた人物です。
医師と協力し阿片を製造していましたが、内部の対立から医師を殺害し、技術を持つ高荷恵を阿片生産のため監禁しました。
開発計画として港建設を進めており、その過程で神谷道場の土地取得を目的とした工作を実施し、鵜堂刃衛を雇い、「人斬り抜刀斎」を名乗らせることで神谷活心流の信用失墜を狙いました。
演じる香川照之さんは、映画『20世紀少年』でヨシツネ役、『カイジ 人生逆転ゲーム』では利根川幸雄役として出演しています。
外印（げいん）：綾野剛（あやの ごう）さん
外印は武田観柳に雇われた刺客の一人で、普段は死化粧をあしらったドクロのような仮面で顔を覆っています。
素顔は火傷のような大きな傷を持ち、体の各所にさまざまな武装を隠し持っています。
戦闘では2丁の仕込み拳銃を撃ったり鋼線を罠として用いたりするほか、最も得意とする短刀を使った高速剣術で剣心と戦いますが敗れます。
元士族で、観柳に雇われたのも「生ぬるい平和な時代では食っていけない」という理由からです。
演じる綾野剛さんは、ドラマ『MIU404』で伊吹藍役、映画『カラオケ行こ！』では成田狂児役を務めています。
戌亥番神（いぬい ばんじん）：須藤元気（すどう げんき）さん
戌亥番神は武田観柳に雇われた刺客の一人で、空手や柔術だけでなくボクシングやレスリングなどさまざまな格闘術に精通した男です。
無敵鉄甲のような武具は使用せず、素手で戦います。
修道服を身にまとった敬虔なキリスト教徒である上に徹底した菜食主義者であり、左之助と調理場で戦っていた最中、左之助に食べるよう薦められた鳥の丸焼きを弔っています。
演じる須藤元気さんは、総合格闘家や政治家として幅広く活動。
映画『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』で泉京水役として出演しています。
大久保利通（おおくぼ としみち）：宮沢和史（みやざわ かずふみ）さん
大久保利通は明治政府の中心人物であり、近代国家の実現を目指した政治家です。
日本が国民国家として成熟するまでには約30年かかると考えており、西南戦争終結後も変革を進めていました。
幕末以来の知己である剣心には、志々雄が京都で暗躍し始めたことを伝え、対応を依頼したものの宗次郎により暗殺。
遺体は直後に島田一郎らが馬車に踏み込み、自分たちの犯行に見せかけるため切り刻まれました。
演じる宮沢和史さんはバンド「THE BOOM」のボーカルとして1980年代より活躍。
ドラマ『JIN-仁- 完結編』では近藤勇役を務めています。
桂小五郎（かつら こごろう）：宮川一朗太（みやかわ いちろうた）さん（第1作）/高橋一生（たかはし いっせい）さん（第5作）
※画像：高橋一生さん
桂小五郎は人斬り時代の剣心の上役である長州派維新志士で、維新三傑の一人です（後の木戸孝允）。
本人も坂本龍馬以外には負け知らずの剣の達人ですが、剣心を人斬りにした引き換えに、自らは長州派志士の御輿として徹底して血に汚れまいと戒め、それ以来刀を抜くことはありませんでした。
志士の指導者として非情な決断を下す一面もあります。
第1作で桂を演じた宮川一朗太さんは、大河ドラマ『光る君へ』で藤原顕光役を演じ、配信ドラマ『【推しの子】』では小清水大地（TV局プロデューサ）役として出演。
第5作で桂を演じた高橋一生さんは、ドラマ『凪のお暇』で我聞慎二役、『岸辺露伴は動かない』シリーズでは岸辺露伴役を務めています。
第1作『るろうに剣心』
実写映画『るろうに剣心』は、2012年8月に公開されたシリーズ第1作です。
和月伸宏先生の人気漫画を、大友啓史監督が新たなアクション時代劇として映像化しました。
かつて“人斬り抜刀斎”と恐れられた剣客・緋村剣心が、逆刃刀を手に「不殺（ころさず）」の誓いを貫きながら仲間や弱き人々を守ろうとする姿が描かれます。
主演は佐藤健さん。武井咲さん・青木崇高さん・蒼井優さん・吉川晃司さん・江口洋介さんら実力派キャストが集結し、キャラクターの存在感をより強固なものにしました。
公開後は大きな反響を呼び、最終興行収入は約30.1億円を記録。
迫力ある殺陣アクション・原作の精神性を受け継いだ物語・剣心の葛藤や優しさを丁寧に描いた表現が高く評価され、日本での実写漫画映画化の流れを大きく更新した作品となりました。
映画『るろうに剣心』予告編 2012年8月25日公開
第2作・第3作『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』
実写映画『るろうに剣心 京都大火編／伝説の最期編』は、2012年公開の第1作に続くシリーズ第2・3作で、2014年に連続公開されました。
主人公・緋村剣心が、国家転覆を狙う志々雄真実と対峙する中で、自らの過去・信念・「不殺」の誓いと向き合っていく物語が描かれます。
佐藤健さん・武井咲さん・青木崇高さんら第1作から続投した主要キャストに加え、藤原竜也さん・神木隆之介さん・伊勢谷友介さんといった新キャストも参加し、さらにスケールの大きな物語を支える豪華な顔ぶれが集結。
アクションと人間ドラマが融合した本作は大きな反響を呼び、『京都大火編』が興行収入約52.5億円、『伝説の最期編』も約43.9億円を記録し、シリーズを代表する作品となりました。
剣心にとって宿命と答えを問う二部作であり、物語の核となる「贖罪」と「希望」が濃密に描かれた作品です。
映画『るろうに剣心 京都大火編』特別予告 2021年4月9日（金）期間限定公開
映画『るろうに剣心 伝説の最期編』特別予告 2021年4月16日（金）期間限定公開
第4作・第5作『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』
実写映画『るろうに剣心 最終章 The Final／The Beginning』は、2021年に公開されたシリーズ第4・第5作で、「物語の決着」と「すべての始まり」を描いた二部作です。
佐藤健さん・武井咲さん・青木崇高さんらシリーズおなじみのキャストに加え、新田真剣佑さん・有村架純さんら豪華な新キャストが参加し、作品世界をさらに広げました。
『The Final』では、剣心の過去を知る最凶の復讐者・雪代縁が“人誅”を掲げて立ちはだかり、仲間との絆と「不殺」の誓いが試される激闘が描かれます。
続く『The Beginning』では、剣心がまだ“人斬り抜刀斎”だった時代──雪代巴との出会い・十字傷の理由・そして後の誓いへと繋がる過去が静かで深い余韻を残しながら描かれました。
興行収入は『The Final』が43.5億円、『The Beginning』が25.0億円となり、2作で累計68.5億円を記録。
壮大なアクションと人物描写の深化が高く評価され、シリーズ完結編として多くの観客に支持された作品です。
映画『るろうに剣心 最終章 The Final』本予告 2021年4月23日（金）公開
映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』本予告 6月4日（金）公開【The Final大ヒット上映中】
©和月伸宏/集英社
©2012「るろうに剣心」製作委員会
©2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会
©2020映画「るろうに剣心 最終章 The Final」製作委員会
©2020映画「るろうに剣心 最終章 The Beginning」製作委員会
