AI生成作品についてpixiv公式がコメント 勝手な“AIタグ”付けなど治安悪化の対処法は?
Thursday 12:19
最近何かと話題の“AIイラスト生成サービス”が普及し、大手イラストコミュニティ「pixiv」の治安が悪くなっていることが問題視されています。
最終更新:2022年10月20日(木) pixiv公式のサービス方針について追記
Point
- 他人のイラストに「AI」タグをつける人が急増
同じような構図のAIイラストを連投する人も…
対処法はあるの?
“AIイラスト生成サービス”普及で「pixiv」の治安が悪くなる事態に…
問題① 他人のイラストに「Novel AI」タグを勝手につける人が急増
※PIXIVに絵をアップする際は『他のユーザーによるタグ編集を受け付けない』にチェックを入れたほうがいいです。
➡入れないと「Novel AI」ってタグを勝手に付けられて「AIで描いたんですか!?」っていうコメントがきまくり地獄と化します。
タグ消してもNovel AIで文字検索したら表示は残るようです— はまけん。🐈 (@twdshamano) October 18, 2022
問題視されているのは、他人が投稿したイラストに「Novel AI」タグを勝手につける人が急増しているという点。
Twitterにて、絵をアップする際に他のユーザーがタグを編集できないようにする項目にチェックを入れないと、「Novel AI」タグを勝手に付けられる旨を説明したツイートが投稿されました。
※Novel AIは、文章を打ち込んだら文章に関連したイラストを生成してくれる有料のサブスクモデルのサービス。
投稿主は「『Novel AI』ってタグを勝手に付けられて『AIで描いたんですか!?』っていうコメントがきまくり地獄と化します」と綴っており、自作イラストがAIで描いたものと思われてしまう、悲しい現象が起きていることを説明。
現在、pixivだけに限らず、絵師への“AI関連の迷惑リプライ”を送ることが問題となっています。
絵師へのAI関連の迷惑リプライについてはこちら▼
対処方法
pixivにはイラストを投稿する際に、他のユーザーがタグを編集できないようにする項目が用意されています。
そこにチェックを入れることで、他人にタグを編集されることはなくなりますので、活用してみてください。
SNSの反応は?
本問題に対しTwitterでは、「なんて恐ろしいテロ行為」「投稿者が付けたタグと、他者が付けたものを見分けられるようにして欲しいですね」といった反応が寄せられていました。
また、ファンの人がつけてくれるタグは応援や、イラストの内容を面白くしたものも多いので、「タグ職人としては寂しい限り…」といった声も寄せられています。
問題② 同じような構図のイラストが連投される
AI絵は別にどうでもいい派だったけど
pixivに同じような構図のものが連投されてるの見ると否定派になりそうになる
こんなん荒らしと変わりないじゃん pic.twitter.com/BCwEbTMx2U— fste (@ftrtn) October 15, 2022
AIイラスト生成サービスが普及したことで、pixivに同じような構図のイラストが連投されているそうです。
投稿主はAI絵否定派ではなかったけど、 「こんなん荒らしと変わりないじゃん」とコメント。
同じようなイラストが増えることで、求めている作品にたどり着けない・オリジナリティがないとイラストを見ても楽しめない、という事態が発生してしまいますよね。
こちらには対処法がなく、「AI用のイラスト&小説専用の部門を新しく作った方がいいと思う」「AIタグの表示隔離機能が欲しくなりますね」といった声が多数寄せられていました。
また、検索時に“-AI”つければ防げるという意見もありましたが、問題①のように他人のイラストにAIタグをつける人が急増しているので、負のループが止まらないようです。
AIイラスト生成サービスは、絵を描けない人にとっては素晴らしい機能ですが、マナーがあやふやのままだと次々に問題が発生しそうですね。
pixiv公式がAI生成作品についてのサービス方針を発表
AI生成作品の取り扱いに関するサービスの方針についてのお知らせを公開いたしました。詳細はこちらをご確認ください。https://t.co/HvYPp4q0Nd
— pixiv (@pixiv) October 20, 2022
2022年10月20日(木)0:30に、pixiv公式がAI生成作品についてのサービス方針を公式サイトで発表しました。
pixivでは2022年10月下旬から、従来の投稿作品とAI生成作品のすみわけが可能となるサービス変更が開始するそうです。
機能改修
・投稿編集時にAI生成作品と設定できる機能の提供
・AI生成作品を検索時などにフィルタリングする機能の提供
・従来の作品とは分けた、AI生成作品のみのランキングの提供
pixivは「AI技術は、これまで開発されてきた画材や素材、画像制作ソフトやデバイス、3Dなどの技術と同様に、クリエイターを大いに助ける技術となり得ると考えております」「最終的には創作コミュニティーと技術が、うまく共存できる道を模索してまいります」とコメント。
さらに、「クリエイターの皆さまがご心配されている諸問題や、法的な制約、一般的な心情を踏まえた上で、皆さまに安心して創作を楽しんでいただけるよう長期的に取り組んでまいります」と、今後の運営方針についての文章で締めくくりました(一部抜粋)。
詳細は機能リリース時にお知らせされるとのことなので、続報を待ちましょう!