種村有菜先生、星野リリィ先生らが名作文学の限定カバーを描き下ろし!フェア「キミはまだ、名作の面白さを知らない」開催
Wednesday 08:35
大人気漫画家8名が児童向け名作文庫の限定カバーイラストを描き下ろした期間限定フェア「キミはまだ、名作の面白さを知らない」が、6月に全国書店店頭にて開催決定!
児童向け文庫レーベル「ポプラポケット文庫」より刊行されている日本の名作文学・世界の名作文学8作品が、この夏、大人気漫画家の手によって期間限定で装いを新たに生まれ変わります。
本フェアに参加する漫画家は種村有菜先生、星野リリィ先生、板垣巴留先生、浅野いにお先生、市川春子先生、衛藤ヒロユキ先生、大童澄瞳先生、スケラッコ先生が発表されました。
最終更新:6月3日 表紙・コメントを追記
中身の面白さはそのままに、各漫画家の先生方が描き下ろした1コマ漫画をあしらった限定カバーがこのフェア限定で書店店頭に並びます。
それぞれ漫画家さんご自身が「この作品の魅力を伝えたい!」と作品の中からお気に入りの一場面をピックアップし、イラスト化されました。
作品ラインナップ
『坊っちゃん』夏目漱石×浅野いにお先生
正義感が強く、曲がったことが許せない“坊っちゃん”
やがて故郷の東京を離れて、愛媛の松山で教師になります。ところが、そこにはいたずら好きな生徒たちや、一癖も二癖もある先生たちが立ちはだかって……
【コメント】
どこまでも真っ直ぐな気持ちを曲げない「坊っちゃん」。赴任先の中学校で次々と起こる珍騒動を軸に、ともすれば危なっかしいその正義感は、周りの大人達をおおいに引っ掻き回してゆく。
江戸っ子らしい気っぷの良さと、「べらんめえ」で語られる大人達は極めて人間味に溢れ、辛辣ながらも人への愛情が深い。
舞台となった松山の抜けるような空を想わせる、気持ちの良い作品です。
『銀河鉄道の夜』宮沢賢治×市川春子先生
お祭りの夜、ジョバンニ少年は親友のカムパネルラとともに、星空を駆ける美しい銀河鉄道に乗りました。きらびやかな景色、不思議な人々――様々な出会いを通して、彼らは何を想うのでしょうか。
【コメント】
宮沢賢治はいつも、この世界と、遠い別の世界とを混ぜてお話を作ります。
なのでわかるところとわからないところがあると思いますが、好きなふうに読んでいいと思います。
この『銀河鉄道の夜』にも、怖かったり寂しかったり、きれいなものの中にちょっと嫌なものが混ざっていたり、なんだかわからないことがいくつかあるかもしれませんが、それはそのままにしておいて大丈夫です。
いつか大人になり、なんか色々あった後もう一度読むと、驚くほどぜんぶわかるようになっています。
それまで長い楽しみをくれるのが、宮沢賢治のお話のすごいところです。
『注文の多い料理店』宮沢賢治×スケラッコ先生
お腹をすかせた二人の紳士は、山奥でレストランを見つけます。ところが、お店の中に入ると、指示の書かれたメモと扉が続き、なかなか料理にありつけません。あれ?なんだかヘンだぞ……?
【コメント】
『注文の多い料理店』は昔から大好きなお話です。題名を聴いただけでワクワクしませんか?
「どんな料理がでてくるんだろう。」「行ってみたい!」って。しかし、そのお店には思ってもみない「注文」がたくさんあるのでした。
宮沢賢治のお話の中では、りすや森が話しだすし、電信柱は行進したりと賑やかです。
そして人間、動物、自然がみんな対等な関係にあります。その世界をみなさんに体験して欲しいと思います。
『ドリトル先生』ロフティング×板垣巴留先生
世界中の動物が知っている、名医のドリトル先生。先生は動物の言葉が話せて、どんな病気でも治せるんです。
ある日、サルからアフリカで伝染病が流行っていると聞き、オウム、犬、アヒル、ブタ、フクロウ、ワニたちと旅に出ますが……
【コメント】
心が通っていなければ楽しい会話はできない。愛情深いドリトル先生だからこそ動物の言語を修得できたのだと思う。
『オズの魔法使い』バウム×衛藤ヒロユキ先生
竜巻で家ごと不思議な世界に飛ばされたドロシーは、悪い魔女を倒すため旅に出ることになりました。
脳みそがほしいかかし、心がほしいブリキの木こり、勇気がほしいライオン……個性的な仲間たちとの旅は、思いもよらないことばかり!?
【コメント】
世の中は強さや正しさだけでできているのだろうか?高校生のころそんな疑問を持った僕がまず手にしたのは児童文学やファンタジー小説でした。
家ごと竜巻で吹っ飛ばされた女の子が、ヘンな仲間たちとともに魔女に立ち向かう『オズの魔法使い』は、120年前に描かれたファンタジーの古典ですが、「ヘンでもいいんだ、変則もありなんだ、あと笑いも必要ね」と語りかけてくれます。
これぞ生きる知恵だと僕は思います。あなたの人生にもヘンと笑いを!
『十五少年漂流記』ベルヌ×大童澄瞳先生
夏休みの2週間、船旅に出た少年たちは嵐に巻き込まれ、漂着したのは無人島!
みんなで協力して住む場所を作ったり狩りをしたり、毎日がサバイバル!はたして少年たちは、無事に島を脱出できるのか!?
【コメント】
“SFの父”と呼ばれているジュール・ベルヌの書いた少年冒険小説!
自然・科学にも理解が深かったベルヌの書いたこの小説は、様々な気象や生物が少年達に立ちはだかる。
少年達がそれらを乗り越えるのもまた、自然や科学を応用した頑張りなのだ。
あなたが彼らの一員だったら、襲い来るたくさんの困難にどう立ち向かうだろうか?
『ジキル博士とハイド氏』スティーブンソン×星野リリィ先生
高名な紳士のジキル博士が世話を焼く若い男・ハイド。見る者を震わせる見た目と残忍な性格をもつハイドを、なぜジキルはかばうのか?
ジキルの友人・アタスンが調べるうち、街では殺人事件が発生!やがて恐ろしい真実が明らかになり……。
【コメント】
怪奇小説、または推理小説でもあるとても有名な古典作品です。
読んだことのないみなさんもタイトルは知っていたりするのではないでしょうか。
人間の善と悪の葛藤や理想の自分でありたいという願望が物語のテーマになっていて、今読んでもまったく色褪せることがなく楽しめる作品です。
『おちゃめなふたご』ブライトン×種村有菜先生
わがままいっぱいに育った十四歳のふたご・パットとイザベルは、地味できびしい校風の寄宿学校クレア学院に入学させられることに!
いたずらと失敗をくりかえしながら、いつしかふたりは、勇気と思いやりに満ちたレディへと成長していくのです。
【コメント】
真夜中のパーティとはなんと魅力的なことでしょう。可愛いケーキにお菓子たち、パジャマにガウン姿、何を話しても楽しい友達、そしてそれは大人には秘密なのです。
とても些細ないたずら心は大きな経験と思い出になるでしょう。
ぜひクレア学院に入学した気になってふたごと共に素敵な毎日を過ごしてみてはいかがでしょう?
なおフェアの展開状況についてはお近くの書店様に直接お問合せをお願いいたします。
書店店頭限定のフェアになりますので、ネット書店での注文に限定カバーはつきませんのでご注意ください。
ずっと前に小畑健先生が描いた表紙の人間失格買ったなあ
読んでない名作に触れるきっかけになりました
毎年各社の名作文庫の特別カバー企画が告知されると夏が来るなあと思います。
衛藤ヒロユキ先生だけ、グルグルから一コマ持ってきたみたいな表紙ですごくグルグルです
ククリ…懐かしい^_^
これは買っちゃいそう