300年以上前の小説がBLアンソロに!井原西鶴の書いた男同士の恋愛小説をコミカライズ化!
Friday 16:29
約300年以上前、1687年に出版された井原西鶴の「男色大鑑」がBLアンソロジーになって現代に!
今の世にこそ問いたい、「衆道(しゅどう)」――。
その壮烈な愛のかたち。
『男色大鑑–武士編–』
あらすじ
井原西鶴が男色をテーマに描いた傑作短編小説集が今、BL漫画として現代に蘇る。 本武士編では、 面目や意気地のためには、命を捨てて顧みない武士たちの悲壮な恋を描く。 一人の美しい若衆をめぐって、朋輩の武士たちが恋のさや当て。 殿様が寵愛する美童に、家臣が決死の横恋慕。 恋の道を貫くために、 命をかけて愛し合う、男たちの生き様をご覧あれ!!
「男色大鑑」とは1687年(貞享4)に刊行された全八巻の井原西鶴による小説です。
前半の四巻までは武家社会の衆道(しゅどう)の世界をメインに、後半の五巻からは当時流行の歌舞伎社会をメインとした作品です。
今回は前半の武士編を気鋭BL作家陣がアンソロジー形式でコミカライズ。
参加している執筆陣にはオトノアヲさん、雁皮郎さん、九州男児さん、黒井つむじさん、時東穹生さん、眞山りかさん、宮木りえさん
装画はZAKKさんによるものです。
「待兼しは三年目の命」
九州男児
親友の念者に岡惚れ。美しい少年を取り合って争うはずが――!?
「東の伽羅様」
眞山りか
恋知らずの神童が旅人に一目ぼれ。恋い慕うあまり、魂が身体を離れ――。
「色に見籠は山吹の盛」
雁皮郎
美しい若衆に一目惚れ。参勤交代にも付いていくほど惚れぬいて!?
「夢路の月代」
オトノアヲ
偶然の出会いが運命の恋に。だが想いを遂げられなったその時――。
「嬲りころする袖の雪」
時東穹生
つまらない嫉妬から始まったいたずらが、いつしか苛烈になり――。
「詠めつゞけし老木の花の比」
黒井つむじ
故郷を捨て、二人でいる道を選び、老いさらばえてもなお鮮やかな恋。
「垣の中は松楓柳は腰付」
宮木りえ
病床に伏せる若衆をただそっと見守り続ける侍。想いは届くのか――?
『男色大鑑–武士編–』
は明日14日B’s-LOVEY COMICSより発売です!
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『男色大鑑-武士編-』を読んでみたいですか
OH……
日本人はすごいね。
普通に楽しそう、読みたい
時東さんの話はちょっと怖そうだ
いろんな方が描いてるのがすごいいいと思う!
大学で西鶴を少し勉強したんだけど、「これを漫画にしたらBLとして人気出そうだな」と思ってたんだ
今、「これは人気出そうだな!」と声を大にして言える
野獣先輩!
ZAKKさんで買いそう…。
日本始まってた
300年前からすでに始まってた!
日本凄いなあとしか言いようがないww
ちょっと気になってしまうわーwww
大学で近世文学専攻してて卒論も西鶴作品で書いたけど、面白いからみんな原作も読んでみて
びーえるって一過性な最近の流行りじゃないって再確認した
家に原本あるから、読み比べてみたいな
すげえ、購入せんけどね
この人たちの血を引いている可能性があるのかと思うと感慨深い
衆道は単なる男色(≒BL)とはまた性質が違うんだよね。
特に武士社会においては年長者のほうは生涯一人しか若衆を愛せなかったし、道に反したら切腹、それこそ戦国時代からの名残でお互いの命をかけてたわけで、異性愛よりも尊い位置づけのものだった。
日本の男色文化はさかのぼれば古事記とかの時代にまでになるけど、そこから江戸幕末期までは異性愛と区別無くタブー視されることもなかった。
例えば江戸の三大美人図なんか堂々と美少年(女形)がセンターを陣取ってたりするけど、それがごくごく自然に受け入れられてたし。
明治期(文明開化)~現在までに形成された日本人の価値観って、本当に西洋文化から影響を受けた底の浅いものなんだなとつくづく感じさせられる。
西鶴に限らず、馬琴や近松や平賀源内あたりも衆道を題材にした本を出してる。
原本よりもずっと手に取りやすいことを考えれば、コミカライズされたこのアンソロはすごく意義のあるものだと思う。
このアンソロを入り口にして日本人が元来持っていた「同性愛等に偏見を持たない性の多様性を受け入れる固有の価値観」をもっともっと知ってもらえたらと思う。
(訳:西鶴だけといわず、他の作品もどんどんオナシャス!!!)
別に昔の日本人はいうほど同性愛ウェルカムじゃないよ
日本の仏教では殺人より男色の方が遥かに罪が重いし
仏教においての罪は『不邪淫戒』ですよね?これはべつに同性愛に限った罪ではありません。
むしろ、僧籍の人が女性と関係を持つと『女犯』という罪に問われるがため、寺社で稚児(神仏の化身)等との男色が盛んに行われていたくらいなのですが……
「男色が殺人より罪深い」だなんて聞いたこともないです。
戦国時代から残ってるしねw
紀貫之はネカマだしw
男色はBLとは違うけど、ちょっとほしいぞ!
個人的には菊花の契りとか、時代が違うけど前髪の惣三郎なんかもいいな
とりかえばやなんかもBLではないけど面白いかもしれない
明治以前の日本では男色は別に奇異なものではないからね
日本史の授業でお馴染み、十返舎一九の代表作「東海道中膝栗毛」の弥次さんと喜多さんなんて元恋人同士なんだぞ
片や奥さん居るし、片や女口説いてるのにね
天下人に懐刀としての稚児がいて…ってつまり今で言うと日本の首相がSPの1人を愛人にしててそれを公言してる、みたいなものなのかな?
そう考えるとすごい時代だ。
同性愛がタブーになり始めたのはキリスト教が日本に入ってきてから。