数々の賞を受賞した話題作「葬送のフリーレン」あらすじや見どころを徹底解説【アニメ化決定】
Saturday 08:30
魔王を倒しに行く冒険ファンタジーではなく、魔王討伐のその後を描いた“後日譚”ファンタジー「葬送のフリーレン」。
数々の賞を受賞し、アニメ化も発表された話題の本作の魅力を、あらすじや登場人物などの基本情報と合わせて紹介します!
まだ読んだことがない人・気になっている方はぜひ最後までご覧ください。
「葬送のフリーレン」とは?
「葬送のフリーレン」は「週刊少年サンデー」で2020年4月より連載がスタートした、原作・山田鐘人先生、作画・アベツカサ先生による漫画作品です。
エルフの魔法使いが“人を知る”旅路を描いたファンタジー作品で、原作コミックスは、2022年9月現在で第9巻までが発売されており、累計発行部数は720万部を超えています。
2021年に「マンガ大賞2021」大賞、「第25回手塚治虫文化賞」新生賞のほか、数々の賞を受賞したことでも知られています。
あらすじをご紹介
物語は勇者・ヒンメル、魔法使いのエルフ・フリーレン、僧侶・ハイター、戦士・アイゼンたちが魔王を倒したところから始まります。
エルフにとっては短く、人間にとっては長い10年という旅路の中で魔王を倒したヒンメル一行。
彼らは50年に一度降るという「半世紀(エーラ)流星」を見た後、次回のそれも共に見ようと約束を交わし、平和になった世の中でそれぞれの道を歩んでいきました。
50年の時が経ち、約束を果たすために再び集まったヒンメル一行ですが、フリーレン以外の3人はすっかり年老いていました。
無事みんなで2回目の「半世紀(エーラ)流星」を観賞するも、まもなくヒンメルは天国へと旅立ちます。
ヒンメルの葬儀で、フリーレンは自分がヒンメルについて何も知らず、知ろうともしなかったことに気付いて涙します。
その悲しみに困惑したフリーレンは、人間を知るための旅に出ることを決意しました。
道中でハイター、アイゼンの弟子であるフェルン・シュタルクを仲間に迎え入れ、“死者と対話できる”と噂の「魂の眠る地(オレオール)」で、今は亡きヒンメルに感謝の念を伝えるという目標の元、旅を続けています。
アニメ「葬送のフリーレン」の放送はいつ?
2022年9月にアニメ化が発表されました。
ですが、放送時期やスタッフ、声優などの詳細は明らかになっていません。
後日発表されるとのことなので、お楽しみに!
「葬送のフリーレン」キャラクター紹介
フリーレン一行
フリーレン
本作の主人公で、魔王を討伐した勇者パーティーの魔法使いです。
見た目は少女ですが、1000年以上生きています。
ヒンメルの葬儀をきっかけに、ヒンメルのことに関心を抱くようになり、人間を知るための旅を始めます。
趣味は魔法を収集すること。
甘い葡萄を酸っぱい葡萄に変える魔法や早口言葉を嚙まずに言えるようになる魔法など、およそ役に立たなそうな魔法ばかり集めています。
フェルン、シュタルクと共に死者と対話できると噂のある「魂の眠る地(オレオール)」を目指して冒険中。
フェルン
僧侶・ハイターに育てられた魔法使い。好物は甘いものです。
幼いころに戦争で両親を失ったことに絶望して、自殺しようとした所をハイターに助けられました。
9歳の頃にハイターを訪ねてきたフリーレンと出会い、彼女に魔法を教えてもらうことで一人前の魔法使いに成長します。
ハイターの死後、15歳になったフェルンはフリーレンの弟子として共に旅立ちます。
普段はフリーレンを師匠として尊敬しているのですが、フリーレンの散財をたしなめたり、私生活がだらしのない彼女の面倒を見る「お母さん」的なポジションでもある存在です。
シュタルク
戦士・アイゼンの弟子である少年。好物はハンバーグです。
性格は極端なビビリで自分に自信が無いが、巨大な竜を一撃で仕留めるほどの実力者。
アイゼンがフリーレンに仲間としてシュタルクを勧めており、彼女達の旅に同行することとなりました。
年齢よりも子供っぽい所があり、女性の扱いは苦手、同じ年ごろのフェルンとは不器用ゆえにギクシャクすることもしばしば。
親しみやすく誰にでも慕われる人柄ですが、変な人に好かれやすいです。
勇者一行
ヒンメル
魔王を討伐した勇者一行の勇者です。
フリーレン・ハイター・アイゼンと共に10年の歳月を掛けて魔王討伐を完遂しました。
その偉業や数々の功績から、各地に銅像が建てられ、英雄として広く存在を知られています。
人格者ではありますがナルシストな一面もあり、銅像のモデルとなった際は細かく注文を出していましたが、それも後々のフリーレンを想ってのことでした。
困った人を決して見捨てない性格で、ことあるごとにフリーレンの回想シーンに登場しており、死後も作中での存在感は大きいです。
幼い頃、森で道に迷った時にフリーレンと出会い、花畑を出す魔法を見せてもらったことが、後年にフリーレンを仲間にするきっかけになっています。
ハイター
魔王を討伐した勇者一行の僧侶。好物はお酒です。
戦争孤児で、ヒンメルとは同じ村で幼少期を過ごした幼馴染です。
明るく穏やかな性格で、魔王討伐後は王都で司教として市民に慕われていました。
晩年、戦争孤児であるフェルンを引き取り、訪ねてきたフリーレンに弟子として託しました。
ハイターの存在は、フェルンにとって「育ての親」として死後も大切なものとなっています。
アイゼン
魔王を討伐した勇者一行の戦士。
エルフほどではありませんが人間より長命のドワーフ族です。
過去に竜を昏倒させるほどの猛毒の矢を受けても平気だったり、自由落下程度ならどんな高さから落ちても無傷であったりと体が非常に頑丈です。
しかし、肉体は着実に老化しており、ヒンメルの死後、前衛として旅に同行して欲しいとフリーレンに誘われた際は「もう斧を振れる歳じゃない」と断っています。
かつてはヒンメルのどこかおちゃらけた旅を「くだらない」と切って捨てることもありましたが、魔王討伐後はハイターと文通をしていたり、ヒンメルの葬儀で見せたフリーレンの姿に二人の関係を可哀想に思うなど仲間想いの性格です。
「魂の眠る地(オレオール)」に行くようにフリーレンに勧め、フリーレンとヒンメルの再会を願っています。
その他
フランメ
魔法史に登場する伝説の大魔法使いで、人類に魔法を普及させた立役者です。
過去に魔王の命令でエルフの集落が襲撃された際、一人生き残ったフリーレンを保護し、フリーレンの師匠として魔族と戦うことに特化した戦闘方法を伝授しました。
一番好きな魔法は「綺麗な花畑を出す魔法」とのこと。
クラフト
フリーレン一行が山脈越えの途中吹雪に見舞われ、小屋に避難したところ、同じ小屋にいたエルフの男。
吹雪で低体温のシュタルクを暖めて救い、長い冬を越すために半年間フリーレン達と過ごします。
職業は武道僧(モンク)。
遥か昔に世界を救う偉業を達成した英雄であったことがほのめかされており、石像も立てられています。
「葬送のフリーレン」の魅力、見どころ
独自の世界観とテンポの良いストーリー展開
「葬送のフリーレン」は一見、剣や魔法を使う世界で勇者が魔王を討つために旅に出るという、王道ファンタジーのように見えます。
ですが実は、魔王を倒した勇者一行のその後を描く後日譚ファンタジーなのです。
さらに、寿命1000年以上と現実ではありえないファンタジーに、「生と避けられない死」を持ち込むことでリアリティが生まれ、テーマと設定が噛み合った素晴らしい作品になっています。
また、「葬送のフリーレン」は冗長な戦闘や難解な解説はなく、スっと頭に入ってくるので、どんどん続きを読みすすめられるテンポの良さも魅力的です。
自分の周りの大切な人との関わりを考えさせられる。
「葬送のフリーレン」は、エルフと人間など他の種族との寿命の違いや、死を身近に感じる描写が度々描かれます。
ですが、死に対する描写が秀逸で、死に対して暗い気持ちにならず、次世代にバトンを渡すように前向きにとらえて描写しているため、切なくも心地よいと感じられる作品です。
今なら無料で「葬送のフリーレン」が読める!
ここまで、あらすじやキャラクター情報とともに「葬送のフリーレン」の魅力をお伝えしてきました。
まだ9巻までしか出ていないので比較的手を出しやすいとは思いますが、もう少ししっかり作品を知ってから集めたいという方、多いのではないでしょうか?
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©山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
©山田鐘人・アベツカサ/小学館
アニメの放送を待つのもいいけど、気になる方は原作もぜひ読んでみてね!