オリエンタルで煌びやか『CCさくら』小狼、『薬屋のひとりごと』壬氏など“中華男子”の魅力とは?
Saturday 09:00
皆さんは中華男子がお好きですか?
中華男子とはチャイナ服がデフォルトのイケメンの総称で、実際の中国人や華僑の他、架空の世界でも中華モチーフの国出身のキャラクターが該当します。
今回は人気作品を彩る、個性的な中華男子たちを特集しました。
中華男子まとめ
『BANANAFISH』李月龍(りーゆえるん)
『BANANAFISF』の李月龍は中国系アメリカ人で、チャイニーズマフィア・李一族の7番目の息子にあたります。
見た目は黒く艶やかな長髪と色白の肌が美しい、中性的な美青年。
作中でもたびたび女性に間違われています。
その立ち居振る舞いは雅やかな気品を帯び、男色家のディノ・ゴルツィネが、英二ともども手籠めにしようと企むほど。
線が細く儚げな印象を与えるものの、6歳の頃から薬学を学び、数万種の薬草や毒物の知識を蓄え、さらには暗殺術も会得した侮り難い存在。
年の離れた異母兄たちに母を殺され孤独に生きてきた月龍は、自分とよく似た境遇にも関わらず理解者を得たアッシュに嫉妬し、彼の心の支えである奥村英二を罠に陥れました。
最終的に長兄を葬り、李一族の実権掌握に成功します。
『カードキャプターさくら』李小狼(りしゃおらん)
『カードキャプターさくら』の李小狼は主人公・木之本さくらのクラスに来た転校生で、香港出身の男の子です。
クロウカードの封印が破れたことを知ってはるばる来日し、回収に奔走するさくらの前にことあるごと現われ、カードを奪い合いました。
その一方で絶体絶命のピンチには共闘したり、お互いに助け合ったりする場面も多く、喧嘩友達兼ライバルのような、不思議な関係になっていきます。
そんな彼はクロウ・リードの末裔で、先祖伝来の強い魔力を持ち、武道とピアノを嗜むハイスペック小学生。
年上のお兄さん・雪兎の天然たらしトークに真っ赤になったり、さくらへの恋心を自覚後は知世に相談に乗ってもらったり、ウブで照れ屋な所にキュンとしました。
『黒執事』劉(らう)
『黒執事』の劉はファントムハイヴ家と懇意な間柄の中国人青年。
貿易会社「崑崙」の英国支店長としてロンドンの東洋人街を支配する彼の正体は、上海マフィア「青幇(チンパン)」の幹部でした。
チャイナ服の袖の中には暗器の鍼を仕込んでおり、まるで気配を悟らせず相手の急所を一突きし、眠らせることができます。
常に胡散臭い微笑みを絶やさず、飄々とした言動で人を煙に巻くのが得意。
左肩に龍の刺青を彫っているのも、危険な香りがしてドキドキしませんか?
そばに侍らせている無口無表情な少女・藍猫は義妹にあたり、公私の別なく行く先々に伴って、大っぴらに溺愛しています。
『AxisPowersヘタリア』中国/王耀(わんやお)
『ヘタリア The Beautiful World』の王耀は中国を擬人化した青年で、若作りな容姿と裏腹に、全キャラの中の最年長。
東洋の国々に対しては気前いい兄貴分として振る舞いたがり、財布が空っぽでもおごりたがる傾向がありました。
語尾に「ある」を付けて喋るのが特徴で、子供の頃の日本に漢字を教えたところ、勝手にひらがなを作られた上、自慢の弟発言は断固否定されるなど、なかなか不憫な仕打ちを受けています。
趣味は料理と風水と拳法。
一日の中で夕飯の時間を最も重視し、手間暇かけすぎて待ち合わせに遅刻することもしばしば。
美人画は異常に上手いのに動物を描かせるとヘンテコな生き物が出来上がる、局所的なポンコツぶりもご愛嬌ですね。
『鬼灯の冷徹』白澤(はくたく)
『鬼灯の冷徹』の白澤は、中国の伝説の神獣・白澤が人に化けたキャラクター。
天界の桃源郷に漢方薬局「極楽満月」を構え、住み込みの弟子として桃タローを置き、多種多様な漢方を商っています。
和漢薬の研究を手掛ける鬼灯とは犬猿の仲で、自他ともに認める長年の天敵同士。
女の子が好き好き大好きな色男……と見せかけ、酔っ払ってお持ち帰りした相手の名前をド忘れしたり、何股も掛けていたのがバレてビンタされたり、往々にしてクズっぷりも覗かせます。
神獣としての格は非常に高く、この世の森羅万象に通じ、見た者には幸運が訪れると信じられていました。
女癖の悪さを除けば善人と言え、桃タローと円満な師弟関係を築いています。
なお芸術のセンスは壊滅的で、可愛いねこちゃんを描こうとして、猫好好(ネコハオハオ)なるキメラを生み出しました。
『原神』魈(しょう)
『原神』の魈は、中華モチーフの国・璃月を人知れず守護する「三眼五顕仙人」の一角。
護法夜叉大将、降魔大聖などとも呼ばれ、実年齢は2000歳をこえる長命の仙人です。
璃月の成り立ちや歴史に深く関わっており、古書に華々しい活躍が綴られた、神話の英雄といえる存在でした。
現在は俗世を離れ、中部の望舒旅館で寛いでいる姿をよく見かけます。
「魈」は本当の名前にあらず、岩王帝君に授けられた名前。
岩王帝君は邪悪な魔神に囚われ、望まぬ殺戮を強制された魈を救った恩人であり、今なお深い感謝と敬愛の念を捧げています。
仙人としてはトップクラスの強大な力を秘めているものの、表舞台に出たがらない気性が関係し、市井の知名度は決して高くありません。
影ながら璃月を守り続ける一方、望舒旅館名物の杏仁豆腐を好んで食べていたり、子供っぽいギャップに萌えます。
『鋼の錬金術師』リン・ヤオ
『鋼の錬金術師』のリン・ヤオはアメスストリスの遥か東の大国、シン国の12番目の皇子にあたる少年。
シンの皇帝に即位しヤオ族を復興させる誓いを立て、賢者の石を追い求め、護衛のランファン&フーと共にアメストリスに来訪します。
王族らしい気取った所は全くなく、会うたびエドに飯をたかってうざがられ、アルやランファンたちに取りなされていました。
そんなリン・ヤオは非常に頭の回転が速く、身体能力と武術に優れ、ランファンをおんぶした状態でキング・ブラッドレイと切り結んでいます。
難点は大食漢なこととよく迷子になることで、行き先も告げず忽然と消える習性は、護衛たちを嘆かせていました。
『マギ』練白龍(れんはくりゅう)
『マギ』の練白龍は煌帝国初代皇帝の遺児。
顔の火傷は兄2人を亡くした幼少時の火災によるもので、当時の後遺症で右目が青、左目が灰色のオッドアイに変わっています。
実母の玉艶が現皇帝の正室となった為、宮廷では複雑な立場に置かれ、姉の白瑛ともども不遇を囲っていました。
初登場時は真面目で心優しい少年でしたが、兄たちを謀殺した玉艶への憎しみに駆られ、是が非でも復讐を果たすべくジュダルと契約。
アリババ一行と袂を分かったのちは、逆賊打倒を掲げ祖国に反旗を翻し、ジュダルと組んで大暴れしました。
『銀魂』神威(かむい)
『銀魂』の神威は宇宙海賊「春雨」の幹部。
宇宙最強の掃除屋・星海坊主が父、神楽が生き別れの妹であることが作中で判明しました。
強い子供を産みそうな女、将来楽しませてくれそうな子供は殺さない主義ですが、期待できないと判断した対象は即座に斬り捨てる冷酷さも垣間見せます。
彼曰く「笑顔で見送り、すこやかに死なせる」がモットーで、敵に笑いかけることが殺意の表明になっていました。
そんな神威の本質は闘争でしか血が潤わない、生粋の戦闘狂。
親殺しを通過儀礼と尊ぶ宇宙最強の戦闘民族、夜兎族の末裔としてはこの上なく正しい生き方を貫き、烙陽決戦篇にて銀時たちを叩き伏せました。
『D.Gray-man』コムイ・リー
『D.Gray-man HALLOW』のコムイ・リーは黒の教団の本部室長。
本作のヒロイン、リナリー・リーの実兄で、トンチキな発明をライフワークとする天才科学者としても知られています。
代表作はお手伝いロボット・コムリン(よく暴走する)、何かのパクリっぽい名前の滋養強壮剤・コムビタンD他多数。
アレンたちエクソシストを擁護するサポート派のトップであり、科学班の面々を振り回す奇行とは裏腹に、教団内で重要な地位を占めています。
部下たちには「99%の信頼と1%の殺意」を向けられており、マッドサイエンティストの後始末に追われる苦労が忍ばれますね。
重度のカフェイン依存でコーヒーを好み、ブルーマウンテンがお気に入り。
コーヒーがないと集中力が切れて暴れ出す悪癖を持ち、これも部下たちに迷惑がられる要因になっています。
妹のナナリーにコイバナが持ち上がると取り乱し、完全武装で討ち入りの準備を始める、病的なシスコンなことも忘れてはいけません。
『らんま1/2』ムース
『らんま1/2』のムースは女傑族のシャンプーの幼馴染で、まん丸いメガネが特徴の青年です。
男らんまを伴侶と見込んで日本に渡ったシャンプーを追いかけ、らんまが住む町内に殴り込み、暗器術・白鳥拳で決闘を挑みました。
暗器使いとしての腕は超一流で、暗器のムースの異名を轟かせるほど。
彼もまた呪泉郷に落ち、水に濡れるとアヒルに変身しますが、その際もしっかりメガネをかけているのがポイント。
シャンプーを一途に慕い続ける純情さに加え、眼鏡の下の素顔が公式美形と発覚し、残念なイケメン好きなファンの心をくすぐりました。
『薬屋のひとりごと』壬氏(じんし)
『薬屋のひとりごと』の壬氏は後宮の雑事を取り仕切る宦官のトップ。
天女のようなかんばせと蜂蜜のように甘い声を持ち、女官たちの注目の的になっていたものの、異性に興味のない猫猫は、その笑顔を「胡散臭い」と敬遠していました。
乳児連続死の真相を見抜いた猫猫を評価し、玉葉妃の次女に推薦した張本人であり、以降も彼女の知恵を借りて事件の解決に取り組んでいます。
猫猫の雑な扱いに喜んでいるのは、何をしても周囲にちやほやされていた反動でしょうか?
2人の恋の行方が気になります!
衣装や雰囲気だ素敵な中華男子たちに胸キュン
以上、中華男子まとめでした。
仙人のように浮世離れしたキャラから武道の達人に至るまで、長い歴史と伝統に育まれ、己の道を究めているのがわかりますね。
筆者はムースを応援しています。