故・辻谷耕史さんが音響監督を務めたアニメ『落語心中』の制作秘話が話題に「辻谷さんのこだわりから生まれた」
Wednesday 12:00
アニメ『犬夜叉』の弥勒役や『昭和元禄落語心中』の音響監督を務めた辻谷耕史さんが、10月17日に亡くなられていた事が報じられました。
数々の人気作を担当された役者・音響監督の訃報に悲しみが広がるなか、辻谷さんと関わりのあった声優さんたちや、作品・番組公式から追悼メッセージがTwitterなどで多数投稿。
また、辻谷さんが音響監督を務めた『昭和元禄落語心中』では、原作者・雲田はるこ先生からの制作秘話や、辻谷さんの美談が話題となっています。
雲田先生は、「アニメ落語心中で音響監督をやって下さり、あのアニメの「音」って一音たりとも妥協なく、全てが素敵な響きを持っていたと思いますが、辻谷さんの細部へのこだわりから生まれたものです。本当に希有な才能の尊敬できる方。」
「寄席まで音を撮りに行ってくださったり、静かなホールに響く雪の音の太鼓を再現してくださったり、落語や寄席への愛もたっぷりに、あのアニメに鳴るべき音を私以上に理解し、美しい音を作ってくださいました。」
「お若いのに、唯一無二の方なのに、残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。」と辻谷さんの人柄や仕事に対する姿勢などに触れ、想いを綴られています。
話題となっているツイートでは「辻谷さんは音響監督やった昭和元禄落語心中で”八雲と助六はキャラは若くても40代以上の声優にしたい。昭和の空気を直に、或いは親から聞いて知っている年代じゃないとあの役はできない”と監督に相談したり」
「”落語ができなきゃ話にならない”と台詞ではなく『野ざらし』『死神』の噺を渡し3分だけ抜粋して演じてテープ提出してね、という」
「あの山寺宏一さんが「必死で勝ち取った」石田彰さんが「これは落ちた」と語った前代未聞のオーディションを科した音響監督が辻谷耕史さん。英断でした」というキャスティングにまつわる裏話が、合計約6,500いいねを獲得するほどの話題となっています。
改めて、心からお悔やみを申し上げますとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。
アニメ『昭和元禄落語心中』はAmazon prime videoにて配信されています。気になられた方やまた見たい方はぜひご覧下さいね。
Amazon prime video
雲田はるこ先生
公式サイト:http://kumotaharuko.jugem.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/KUMOHARU
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この方が音響監督だったからこその、石田さん山寺さん関さんという奇跡のキャスティングが生まれたんだと感謝しています。
シーブックの印象が強いけど音監もやってたんやなぁ
悲しすぎるわ
多才な方なのに勿体無いです…
とても上質なアニメだったよね。丁寧な作りで。脚本、音、絵、全部良かった。