「葬送のフリーレン」「ランド」「鬼滅の刃」など…「第25回手塚治虫文化賞」を制した作品は?
Wednesday 17:56
株式会社朝日新聞社が主催している「第25回手塚治虫文化賞」の受賞作・受賞者が決定しました!
「青野くんに触りたいから死にたい」「かしこくて勇気ある子ども」「葬送のフリーレン」「薔薇はシュラバで生まれる【70年代少女漫画アシスタント奮闘記】」「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」「ランド」「鬼滅の刃」「呪術廻戦」「約束のネバーランド」がノミネートしていましたが、最優秀作に輝いたのは一体どの作品なのでしょうか?
第25回手塚治虫文化賞
マンガ大賞(年間のベスト作品)
「ランド」山下和美先生
「モーニング」にて月イチ連載中。「天才 柳沢教授の生活」「不思議な少年」で人間を見つめ続ける山下和美先生の新境地。
村人を縛るしきたり、あの世と呼ばれる山の向こう、四方に鎮座する神々の姿。悲劇を背負うアンと名付けられた少女が見つめる先には希望も絶望もある。
新生賞(斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者)
「葬送のフリーレン」原作:山田 鐘人先生/作画:アベ ツカサ先生
「週刊少年サンデー」にて連載中。魔王を倒した勇者一行の魔法使いでエルフのフリーレンが、勇者の死になぜ自分が悲しむのか分からず、人を知る旅に出るという“本格後日譚(アフター)”ファンタジー。
「マンガ大賞2021」第1位にも輝いた話題作です。
短編賞(短編、4コマ、1コマなどを対象に作品・作者)
「消えたママ友」「妻が口をきいてくれません」野原広子先生
「消えたママ友」は、平凡な日常を襲った時間を巡って、ママたちがじわじわと自分たちの闇に気づいていく。これは、あなたの日常にもおこるかもしれない物語。
「妻が口をきいてくれません」は、妻と娘と息子の四人家族として、ごく平和に暮らしていると思っていた夫。しかしいつの日からか、妻が口をきいてくれなくなるというストーリーが展開され、賛否両論、反響に次ぐ反響を呼んだ話題作です。
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特別賞(マンガ文化の発展に寄与した個人・団体)
「鬼滅の刃」吾峠呼世晴先生
正時代を舞台に、主人公が家族を殺した「鬼」と呼ばれる敵や鬼と化した妹を人間に戻す方法を探すために戦う姿を描く和風剣戟奇譚。
TVアニメ第2期の制作も発表されていますので、そちらにもご期待ください。
受賞記念動画&記者イベント「白熱の最終選考会を振り返る!」
受賞者の言葉などを収めた「受賞記念動画」と、白熱の最終選考会を振り返る「記者イベント」が、6月25日(金)から無料公開されます。
受賞記念動画は動画メディア「bouncy(バウンシー)」が制作を担当し、受賞者の言葉や、マンガ大賞の山下和美さんらの仕事場での様子などが収められました。
記者イベントは、第25回の選考委員を務めた里中満智子さん、中条省平さん、矢部太郎さんと、朝日新聞東京本社文化くらし報道部の小原篤記者とで、白熱の議論が交わされた最終選考会の様子を振り返ります。
いずれも無料で視聴できますが、記者イベントは事前に朝日新聞デジタルの会員登録が必要。
さらに、記者イベント視聴後、アンケートに回答された方の中から抽選で25名に、第25回受賞者の描き下ろしや受賞の言葉、すべての社外選考委員の選評などを収めた記念小冊子と記念ピンバッジ(ブラック・ジャック)をセットでプレゼントされますのでご参加ください。
「手塚治虫文化賞」とは
日本のマンガ文化の発展、向上に大きな役割を果たした手塚治虫氏の業績を記念し、志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設されました。
年間を通じて最も優れた作品に贈る「マンガ大賞」のほか、「新生賞」「短編賞」「特別賞」があり、正賞の鉄腕アトム像(横山宏氏作)と副賞(大賞200万円、その他100万円)が贈られます。
第25回選考委員
秋本治さん(漫画家)
桜庭一樹さん(小説家)
里中満智子さん(マンガ家)
高橋みなみさん(タレント)=新任
中条省平さん(学習院大学フランス語圏文化学科教授)
トミヤマユキコさん(ライター・東北芸術工科大学芸術学部講師)=新任
南信長さん(マンガ解説者)
矢部太郎さん(芸人・漫画家)=新任
角田克さん(執行役員編集担当)
古知朋子さん(東京本社文化くらし報道部長)