手負いのオタクが救いを求めた”僧侶によるコラム”がすごい「アイドルは諸行無常」
Tuesday 18:09
煩悩クリエイターで僧侶の稲田ズイキさんが「アイドルと諸行無常と永遠」をテーマに執筆したコラムに注目が集まっています。
アイドルファン、推しがいるオタクは全員読んでほしい!
話題となっているコラムは、芸能ニュースメディア「日刊サイゾー」にて公開された「King & Princeは「一即多・多即一」を歌い続ける──僧侶が仏教的視座で考える岩橋玄樹の脱退とアイドルの永遠性」です。
本記事は、稲田さんに送られた1件のメールがきっかけで書かれたものでした。
そのメールは、手負いのジャニオタ編集者・Tさんからの救いを求めるメールで「最近のジャニーズが脱退続きでどうしようもないから、悲しみにくれるアイドルオタクを仏教でなんとかしてくれ」という内容のもの。
稲田さんは、自身もアイドルオタクだったことから「Tさんの痛みに共鳴する一アイドルオタク、そして一人の僧侶として」執筆を承諾しました。
本コラムは、2ページに渡ってアイドルオタク目線と、僧侶(仏教)目線で執筆されています。
「アイドルは諸行無常である」「推すことは修行である」と題し綴られる文章に、アイドル(推し)とはどういうものかを改めて思い知らされます…。
「アイドルを推すことは喜びに満ちあふれている。(略)だけど、それだけではない。卒業、脱退、スキャンダル、あらゆる無常が待ち構えている。アイドルは決して永遠じゃない。」
「忘れちゃいけないのは、「推す」には、はじめから別れが約束されているということだ。私たちオタクが立っているのは初めから崖っぷちで、向こう岸にいるあの人へ、長い時間をかけて「さようなら」と「ありがとう」を叫び続けていることを忘れてはいけない。」
アイドル・声優などの”推し”がいつ引退するかは誰もわからないし、お別れの機会があるかどうかもわからない。
好きな作品もいつか完結するかもしれないし、今日課金したアプリから明日サービス終了のお知らせが来てしまうかもしれない。
しかし、寂しさや悲しみから逃れるために距離を取るのではなく、いつその時が来ても後悔しないように全力で応援するのがオタクというものなんですよね…。
記事内では、アイドルとファンの理想の関係性も書かれており、推しのスキャンダルが出たときを例に具体的な修行法を説いています。
「週刊誌で何かスキャンダルが出たとき、まずはざわついた自分の心を客観的に眺める。ーー」
「アイドルを推すことは、修行に似ている。僧侶の目から見ると、すべてのアイドルオタクは諸行無常を実践する修行僧みたいだ。」
「アイドルとともにオタクも修行していくしかない。」(一部引用)
コラムはこちら:King & Princeは「一即多・多即一」を歌い続ける──僧侶が仏教的視座で考える岩橋玄樹の脱退とアイドルの永遠性(日刊サイゾー)
読者の反応
大変感銘を受けました。
キャッチーで面白みを感じる軽快な導入から、アイドルを「推す」ことと、普遍的な人の命題、在り様と深く絡めて書かれていて、読み応えがすごい。
私には脱退したら意気消沈してしまうほどのアイドルの推しはいないけど、自身の身の回りに置き換えて思うところがありました。 https://t.co/tHYgr0J491— 月見あいす@島生まれなイラストレーター&ライター (@tsukimiaisu333) April 13, 2021
https://twitter.com/Furutchi/status/1381594438921687047
刺さりまくりました。「誰もが一寸先は鬼舞辻󠄀無惨。」深い…。 https://t.co/fAp9SCLZg0
— 宇津保かずら(ウツボカズラ)🍺🐍🎹👘🍜🌶️ (@KAZURA0523) April 12, 2021
稲田ズイキさん
手負いのジャニオタの編集者から「最近のジャニーズが脱退続きでどうしようもないから、悲しみにくれるアイドルオタクを仏教でなんとかしてくれ」とメールが届いたので、速攻で返事を書きました。テーマは「アイドルと諸行無常と永遠」です。オタクよ、幸せであれ。https://t.co/5CV6mBBPT9 pic.twitter.com/LsuKyu2e7C
— 稲田ズイキ (@andymizuki) April 12, 2021
商品概要
世界が仏教であふれだす
価格:1,320円(税込)
発売日:2020年12月
我らは今日も修行に挑むのです…!