『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』第3部の登場キャラクター(スタンド)一覧・あらすじ・アニメ声優情報まとめ
Saturday 18:00
荒木飛呂彦先生による『ジョジョの奇妙な冒険』は、1986年から連載が始まり、少年誌だけでなく青年誌にも掲載されるなど、幅広い世代に支持されています。
本作は各部で異なる主人公と物語設定が、シリーズの大きな特徴。
特に第3部『スターダストクルセイダース』は、新たなバトルシステム「スタンド」の導入により、シリーズの転換点となりました。
今回は『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』の登場キャラクターを紹介します。
※物語のネタバレを含みます。
『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』あらすじ
価格:596円(税込)
発売日:2012年09月
『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』は第3部にあたり、単行本12巻〜28巻に収録されています。
第3部の主人公は、1988年に突如として「スタンド」と呼ばれる不思議な能力に目覚めた高校生・空条承太郎。
彼がスタンド能力に目覚めた原因は、100年前に死んだはずの宿敵DIOの復活でした。
DIOの呪縛により母・ホリィの命が危機に瀕したことを知った承太郎は、残り50日という時限の中、祖父ジョセフと共にDIOが待つエジプトへと向かいます。
道中で仲間となった花京院、アヴドゥル、ポルナレフ、そしてスタンド使いの犬・イギーと共に、次々と現れるDIOの刺客たちと激闘。
本記事では、ジョースター一行からDIOたち敵キャラまで、物語を彩る登場人物をまとめています。
※以下、紹介する声優はアニメ版キャストです。
『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』登場キャラクター
ジョースター一行
空条承太郎(声優:小野大輔さん)
空条承太郎は17歳の高校生で本作の主人公。クールな性格ながら、母を救うため命を賭けた旅に出ます。
スタンド「スタープラチナ」は圧倒的な破壊力とスピードを持ち、時を止める能力を持つDIOと最後の決戦を繰り広げました。
ジョセフ・ジョースター(声優:石塚運昇さん)
ジョセフ・ジョースターは69歳の老練なスタンド使い。Part2の主人公で承太郎の祖父。
娘のホリィを救うため、スタンド「ハーミットパープル」を駆使して戦いに挑みます。知略と経験を活かした戦い方で若き仲間たちを支えました。
モハメド・アヴドゥル(声優:三宅健太さん)
モハメド・アヴドゥルはエジプト出身の占星術師で、ジョセフの友人。炎を操るスタンド「マジシャンズレッド」を持っています。
真面目で堅実な性格だが、時にユーモアのある一面も。一度は死んだと思われたが生還し、最期まで仲間のために戦いました。
花京院典明(声優:平川大輔さん)
花京院典明は17歳の高校生。冷静沈着な性格で洞察力に優れています。
当初はDIOに洗脳されていたが、承太郎に救われて仲間に。スタンド「ハイエロファントグリーン」は遠距離からの攻撃が得意。DIOの「時を止める能力」を見抜いた唯一の人物です。
ジャン=ピエール・ポルナレフ(声優:小松史法さん)
ジャン=ピエール・ポルナレフはフランス出身の22歳。妹を殺されたJ・ガイルへの復讐が目的で旅に参加。
剣のような姿のスタンド「シルバーチャリオット」を操ります。情に厚く正義感が強いですが、時に軽率な面も。仲間との絆を何より大切にする熱い男です。
イギー(声優:福圓美里さん)
イギーはスピードワゴン財団が連れてきたボストン・テリア。
砂を自在に操るスタンド「ザ・フール」の使い手。当初は人間を見下していましたが、次第に仲間を思いやる心を見せるようになります。
DIOの館の住人
DIO(声優:子安武人さん)
DIOはジョースター家の宿敵にして本作の大ボス。約100年の時を経て復活した吸血鬼。
時を止める能力「ザ・ワールド」を操ります。圧倒的なカリスマ性で多くの刺客を従え、エジプトで承太郎たちを待ち受けていました。
ヴァニラ・アイス(声優:速水奨さん)
ヴァニラ・アイスはDIOへの狂信的な忠誠心を持つ側近。スタンド「クリーム」は口から放つ暗黒空間で全てを消し去ります。
DIOの血を与えられて吸血鬼となり、アヴドゥルとイギーを死に追いやった強敵。
ケニーG(声優:柳田淳一さん)
ケニーGは、DIOの館に巨大迷路を張り巡らせ、地下に南国風の風景を作り出すスタンド「ティナー・サックス」の使い手。
アヴドゥルとイギーの能力で居場所を見破られ、あっけなくリタイア。後に、恋敵であったマライアと結婚したことが示唆されている。
ヌケサク(声優:奈良徹さん、山村響さん)
ヌケサクはDIOの配下の吸血鬼で、後頭部に女性の顔を出す能力を持っています。
「ヌケサク」は仲間からの蔑称で、その名の通り抜けた性格。変装の際に両手の向きを間違えるという初歩的なミスを犯し、DIOに輪切りにされ棺桶に押し込められました。
タロットカードの暗示を持つスタンド使い達
グレーフライ(声優:長克巳さん)
グレーフライは飛行機内で人々を殺害する殺人鬼。高出力のスピードを誇るスタンド「タワーオブグレー」を操り、花京院と死闘を繰り広げます。
金で雇われたにも関わらずDIOへの忠誠心は強く、最期までその姿勢を貫きました。
偽キャプテン・テニール(声優:玄田哲章さん)
偽キャプテン・テニールは、スピードワゴン財団のチャーター船の船長に成り済ました敵。
水中での戦闘を得意とするスタンド「ダークブルームーン」を持ち、人間の3倍の肺活量を誇ります。
フォーエバー(声優:山口勝平さん)
フォーエバーは高い知能を持つオランウータンのスタンド使い。
人間の女性の裸に興味を示すなど異常な性格。巨大な貨物船に変身するスタンド「ストレングス」を操ります。
呪いのデーボ(声優:樫井笙人さん)
呪いのデーボはアメリカインディアンの呪術師を自称する殺し屋。
相手を恨むことでパワーアップするスタンド「エボニーデビル」の使い手で、全身に自ら付けた傷跡を持ちます。
ラバーソール(声優:川田紳司さん)
ラバーソールはスライム状の自在に変形するスタンド「イエローテンパランス」を操ります。
花京院に化けて承太郎に近づきますが、その卑劣な性格が仇となり敗北しました。
ホル・ホース(声優:木内秀信さん)
ホル・ホースは拳銃の形をしたスタンド「エンペラー」を操る傭兵。
“No.2″を人生哲学とし、常にパートナーと行動を共にしています。実力者だが、単独での戦闘は好まない慎重派。
J・ガイル(声優:桐本琢也さん)
J・ガイルはエンヤ婆の息子で、ポルナレフの妹の仇。
醜い容姿の持ち主で、両手とも右手というのが特徴。スタンド「ハングドマン」は鏡などの反射面を移動して攻撃する特性です。
ネーナ(声優:雪野五月さん)
ネーナは美女に化けた醜女で、エンヤ婆が送り込んだ7人のスタンド使いの1人。
人面瘡のような姿のスタンド「エンプレス」で相手を追い詰めます。ホル・ホースの恋人を装って近づきますが、彼自身も騙されていました。
ズィー・ズィー(声優:岩崎征実さん)
ズィー・ズィーはエンヤ婆が送り込んだ7人のスタンド使いの1人。
腕だけがマッチョな奇妙な体格の持ち主。自動車を変形させるスタンド「ホウィール・オブ・フォーチュン」を操り、作中で「勝ったッ!第3部完!」という有名な台詞を残しました。
エンヤ婆(声優:鈴木れい子さん)
エンヤ婆はDIOの側近で、スタンドの能力と発現方法を教えた張本人。
J・ガイルの母親で、同じく両手が右手という特徴を持っています。霧状のスタンド「ジャスティス」で人を操り、DIOへの忠誠心は絶対的。
マニッシュ・ボーイ(声優:大谷育江さん)
マニッシュ・ボーイは生後11ヶ月の赤ん坊ながら、大人顔負けの知性を持つスタンド使い。
スタンド「デス・サーティーン」で夢の中から攻撃を仕掛けます。喫煙の習慣もある異常な赤子。
スティーリー・ダン(声優:岸尾だいすけ)
スティーリー・ダンはDIOに雇われた狡猾なスタンド使い。
最小のミクロサイズながら驚異的な射程距離を持つスタンド「ラバーズ」を操ります。
ジョセフを人質に取り承太郎を苦しめましたが、20秒に及ぶスタープラチナの猛攻を受けて撃退されました。
アラビア・ファッツ(声優:坂巻学さん)
アラビア・ファッツは太陽のデザインが特徴的なスタンド使い。スタンド「サン」は周囲の温度を80℃以上に上昇させ、レーザービームで攻撃する強力な能力を持っています。
カメオ(声優:有本欽隆さん)
カメオは紅海の小島で待ち構えていたスタンド使い。相手の願いを叶えるランプの精を装っていますが、実際は願いを利用して攻撃するDIOの刺客。
スタンド「ジャッジメント」で土人形を操ります。
ミドラー(声優:久川綾さん)
ミドラーは潜水艦でジョースター一行を襲撃したスタンド使い。
スタンド「ハイプリエステス」は機械を含むあらゆる物質に化ける能力を持っています。承太郎への好意を装いますが、それも策略の一つでした。
エジプト9栄神のカードに暗示された敵スタンド使い
ンドゥール(声優:伊藤健太郎さん)
ンドゥールは盲目のスタンド使いながら驚異的な戦闘能力の持ち主。
DIOを「悪の救世主」と呼び、絶対の忠誠を誓っています。
水を自在に操るスタンド「ゲブ神」を使い、音と振動で相手の位置を探知して戦い、高い洞察力で花京院とアヴドゥルを負傷させました。
オインゴとボインゴ兄弟(声優:保村真さん、くまいもとこさん)
オインゴとボインゴはエジプト9栄神の中でも特異な兄弟。
兄のオインゴはスタンド「クヌム神」で変身能力を、弟のボインゴはスタンド「トト神」で未来予知の漫画を描く能力を持っています。
兄は承太郎に化けるも自爆、弟はホル・ホースとコンビを組むが失敗しました。
アヌビス神(声優:松本保典さん)
アヌビス神は500年前の刀鍛冶キャラバン・サライのスタンド。剣に宿る自我を持ち、触れた者を操って剣術の達人にします。
チャカ、カーン、ポルナレフと次々と乗り移り、承太郎を追い詰めますが、最終的にナイル川に沈められました。
マライア(声優:高垣彩陽さん)
マライアは魅惑的な容姿を持つ女性スタンド使い。スタンド「バステト女神」で相手に磁力を帯びさせ、周囲の金属を引き寄せて行動を制限させます。
ジョセフとアヴドゥルを苦しめますが、最後は自身の能力に巻き込まれて敗北。
アレッシー(声優:小野坂昌也さん)
アレッシーは38歳の独身男性。弱者をいじめることに快感を覚える卑劣な性格。
スタンド「セト神」は影に触れた相手を若返らせる能力を持っています。ポルナレフを子供に戻しますが、子供時代の承太郎の意外な強さに敗れました。
ダニエル・J・ダービー(声優:銀河万丈さん)
ダニエル・J・ダービーはギャンブル勝負で敗者の魂を奪うスタンド「オシリス神」の使い手。
返答代わりに「グッド」と言う癖があり、卓越した観察眼とイカサマの技術を持っています。
ペット・ショップ
ペット・ショップはDIOの館を守る番鳥。
残虐な性格で、氷を操るスタンド「ホルス神」の使い手で、イギーと死闘を繰り広げました。
テレンス・T・ダービー(声優:諏訪部順一さん)
テレンス・T・ダービーはダニエルの弟で、DIOの館の執事。
スタンド「アトゥム神」で相手の心を読み、敗者の魂を人形に封じ込めます。ビデオゲームの達人を自称していますが、単純なイカサマには弱い模様。
ジョースター家の人々
空条ホリィ(声優:高木礼子さん)
空条ホリィはジョセフの一人娘で承太郎の母親(45歳)。
底抜けに明るい性格で、息子を溺愛しています。DIOの復活により制御できないスタンドが発現し、命の危機に。承太郎たちの旅の目的である彼女を救うため、一行はエジプトを目指します。
スージーQ・ジョースター(声優:小島幸子さん)
スージーQ・ジョースターはジョセフの妻でホリィの母親。
若い頃と変わらない天真爛漫な性格ですが、家族の危機に際しては強い意志を見せます。
日本では執事のローゼスに見守られながら、立ち食いそばを楽しむ姿も。
空条貞夫
空条貞夫は承太郎の父親でジャズミュージシャン。
世界を飛び回る演奏旅行中のため、物語には直接登場しません。
その他の登場人物
アン(声優:釘宮理恵さん)
アンは香港からの家出少女。当初は男装して密航していましたが、承太郎に救助される中で正体が発覚。
承太郎に好意を抱きながらも、途中でジョースター一行と別れることに。シンガポールまで同行した後、香港へ帰されました。
シェリー・ポルナレフ(声優:小松由佳さん)
シェリー・ポルナレフはポルナレフの妹。3年前にJ・ガイルによって殺害されました。
兄から傘をプレゼントされた思い出の場面など、彼女の存在は物語の重要な動機になっています。
マレーナ(声優:甲斐田裕子さん)
マレーナはアレッシーに幼児化させられたポルナレフを助けた女性。
ポルナレフを気遣う優しい性格の持ち主。自身も危機に巻き込まれるが、アレッシーの敗北により助かりました。
ローゼス(声優:清川元夢さん)
ローゼスはジョースター家に30年以上仕える執事。
日本の文化に精通しており、護衛としての実力も。スージーQの世話役として、彼女の自由奔放な行動を見守っています。
ウィルソン・フィリップス(声優:チョーさん)
ウィルソン・フィリップスはアメリカ合衆国上院議員。
エジプトでDIOと遭遇し、その残虐性の犠牲となりました。
当初は穏やかな紳士でしたが、DIOの残虐行為の標的となり悲惨な最期を迎えます。
このように『スターダストクルセイダース』には、ジョースター一行とDIOの死闘を彩る数多のキャラクターたちが登場します。
タロットカードや九柱の神々にちなんだスタンド能力、そしてキャラクター一人一人が持つ個性的な性格や生き様。彼らが織りなすドラマは、単なる善と悪の戦いを超えた深い物語を生み出しています。
空条承太郎を中心とした仲間たちの強い絆、そしてDIOへの忠誠や野望に燃える敵キャラクターたち。
彼らの激突が生み出す熱い展開は、30年以上経った今でも色褪せることなく、多くのファンの心を掴んで離さない魅力となっています。
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ詳細
『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズについては別記事にてまとめています。