『テニスの王子様』心に響く名言集!越前リョーマたち20名の感動する名台詞まとめ
Wednesday 15:01
許斐剛先生による伝説的な漫画シリーズ『テニスの王子様(テニプリ)』は、その魅力的なキャラクターや熱い試合展開だけでなく、心に残る多くの名言でも知られています。
今回は『テニスの王子様』の中で語られた、感動と勇気を与える名言を厳選してご紹介!ぜひご覧ください。
【青学(青春学園中等部)】
越前リョーマの名言集
「俺は上に行くよ」
原作コミック第9巻Genius73「本気」
聖ルドルフ・不二裕太との試合でリョーマが言ったセリフ。
聖ルドルフの不二裕太は、「天才」と呼ばれ中学テニス界で有名な不二周助の弟です。
幼い頃からずっと「天才」の兄と比較されてきた裕太は、いつか兄を倒して自分の存在を周りに認めてもらうことだけに全ての執念を燃やしていました。
そんな不二裕太に対してリョーマは、「別にあんたの兄貴だけじゃないだろ、強いのは、俺は上に行くよ」と声をかけます。
周りから兄弟同士で比べられて嫌な想いをしてきたため、兄を超えることに固執していた裕太はテニスをプレイする上で本当に大切なものを見失っていました。
しかし、なんとも楽しそうにテニスをし、「上に行く」というリョーマを見て、心に変化が……。
常に広い世界を見ているリョーマのスケールの大きさがカッコよく、シビれるワンシーンです!
「俺に勝っといて負けんな」
原作コミック18巻Genius151「応援(エール)」
関東大会一回戦氷帝戦・手塚VS跡部の試合でリョーマが言ったセリフ。
関東大会一回戦S2では、青学部長の手塚と氷帝部長の跡部との頂上対決となりました。
以前から肘を壊していた手塚は、その肘を庇いながら跡部と試合をした事で肩に負担がかかり始めます。
跡部はこのままだと手塚の肩が故障する事を見抜き、試合を持久戦へと持ち込む判断をしました。
しかし、手塚は肩がどうなってでも青学勝利のために戦う覚悟で跡部と戦っており、猛烈な痛みに耐えながらも試合を続行。
そんな壮絶な試合の中、リョーマが手塚に言ったセリフが「俺に勝っといて負けんな」です。
リョーマは以前、手塚と試合をして惨敗。この経験はいつも人を喰ったような態度のリョーマを変える重要な出来事でした。
「俺に勝っといて」は、手塚へのリスペクトが伺える言い回しですよね。
このセリフはファンの間でも語り継がれるほどの熱い名セリフです!
「本気でやってよ」
原作コミック36巻Genius316「1ランク上」
全国大会準決勝、青学・不二VS四天宝寺・白石の試合でリョーマが言ったセリフ。
全国大会準決勝では、青学の「天才」不二が必殺技である「三種の返し技(トリプルカウンター)」を出すも、ことごとく白石に返されてしまうという衝撃の展開に。
試合はあっという間に白石のマッチポイントになってしまい、不二は絶体絶命のピンチに追い込まれます。
そこで初めて不二は、自分はどこか勝ちに拘れない性分である事を悟りました。
未だかつてなかった壁にぶち当たる不二に対して、リョーマは「本気でやってよ」と言い放つのです。
1年生である後輩のリョーマが3年生の先輩である不二に「本気でやってよ」は、キツい言い方のようですが、リョーマのこの言葉により不二の心境に変化が。
不二はいつも飄々と余裕たっぷりな態度でテニスをしていましたが、リョーマのこの言葉の後の不二はなにか殻を破ったように、泥だらけになるのも厭わずがむしゃらに白石のボールに食らいつきます。
勝ちに執着できずに中途半端な事をしてしまっている時、リョーマに「本気でやってよ」と叱られたいですね。
「テニスって楽しいじゃん」
原作コミック42巻Geniius376 「最終決戦!王子様VS神の子⑥」
全国大会決勝、立海の幸村との試合でリョーマが言ったセリフ。
日本一の学校が決まる全国大会決勝・運命のS1では、全国3連覇を目指す「王者」立海の部長・幸村と、青学のスーパールーキー・リョーマとの対決となりました。
試合では「イップス」という対戦相手の五感を奪う幸村の恐るべき技によってリョーマは目も見えず、触覚も失ってしまい、リョーマはテニスをする事が苦しいと感じてしまいます。
そんな時リョーマは子供の頃、テニスが楽しくて夢中でプレイしていた時の気持ちを思い出し、「テニスって楽しいじゃん」と叫んだ瞬間、テニスの究極奥義「天衣無縫の極み」の扉が開きました。
この「天衣無縫の極み」の扉を開く鍵とは、「テニスを楽しむ心」だったのです。
そして「天衣無縫の極み」を会得したリョーマは、最終的には幸村に勝利し、青学は全国優勝を果たします。
つらい時、希望に胸を膨らませていた過去の自分を思い出す事で初心に帰り、再び立ち上がることができる事ってありませんか?このシーンはまさにそれですね。
手塚国光の名言集
「油断せずにいこう」
「油断せずにいこう」は青学部長にして中学テニス界No.1の実力の持ち主、手塚国光のセリフ。
彼と言えばこのセリフ、と言えるほど代表的なセリフで、試合の時は必ずと言っていいほど口にしています。
手塚は高校テニス界やプロテニスからも注目されている実力ですが、そんな彼だからこそ、「油断をしない」という言葉の重みが増します。
実力が付いてくると人は、調子に乗ってしまったり、全力を出さずに手を抜いたり、相手を見くびって下に見てしまったりするものだと思いますが、手塚にはそれが一切ないところがカッコよすぎますよね。
また、私は手塚の言う「油断せずにいこう」というのは、もちろん試合の最中に気を抜くな、という意味もありますが、もう一つ、いざという時に力を発揮できるようになるために日頃から努力をしておけ、という意味もあるのではないでしょうか。
「俺は負けない」
原作コミック18巻Genius151「応援(エール)」
関東大会一回戦、氷帝跡部との試合で手塚がリョーマに言ったセリフ。
手塚と言えば、リョーマと試合をして勝利しており、『テニプリ』界でもNo.1と言っていい実力者です。
そんな手塚が、関東大会氷帝戦での跡部との試合では予想外の接戦となり、さらに肩を痛めた事で負けてしまうかもしれないという、ファン衝撃の展開となりました。
その中でリョーマが手塚に送ったエールの言葉が「俺に勝っといて負けんな」です。
そのリョーマの言葉に対して手塚は「俺は負けない」と言って勝負へと戻っていきました。
「俺は負けない」は青学を勝たせたいという手塚の想いがビシビシと伝わってくるセリフですね。
また、その後、絶対的存在であった手塚が敗北し、その結果を見たリョーマがS1で氷帝時期部長の日吉に勝利するというストーリー展開もまさに神展開!
手塚からリョーマへ、青学への想いが次世代へ受け継がれていくのを感じさせるシーンです。
「全ては適材適所。できる者ができる事をやればいい」
恋愛シミュレーションゲーム「ドキドキサバイバル」
恋愛シミュレーションゲーム「ドキドキサバイバル」では、南の島に行く途中の船が嵐で流され、無人島に漂流。
『テニプリ』のキャラたちと一緒に助けが来るまで無人島で生活する事になってしまいます。
主人公であるプレイヤーが手塚に「皆さんにお世話をかけっぱなしというのも心苦しい」と言うと、手塚は「全ては適材適所。できる者ができる事をやればいい」と言って励ましてくれました。
さらにその後、手塚は「力仕事は男に任せればいい」とも言ってくれます。
周りに迷惑をかけてしまう事が申し訳ないと思ってしまう時、手塚の「適材適所」という言葉を思い出すようにしたいですね!
「グラウンド10周!20周だ!!」
原作コミック1巻Genius4「宣戦布告!」
入部当初から「スゴイ1年がいる」と部内で話題となっていたリョーマは、2年生の荒井に目を付けられます。
リョーマの態度がナマイキだと荒井が突っかかった時、部長の手塚が登場し、「グラウンド10周!」と騒ぎを起こした2人に罰を与えました。
荒井が言い訳しようとすると、手塚は「20周だ!!」と罰を重くしてしまうのです。
このシーンは手塚の記念すべき初登場シーンであり、規律を重んじる部長の凄みが出ているシーンと言えますね。
手塚は部員に罰を科す時、この「グラウンド〇周!」と言うのが恒例になっていますが、スポコン漫画らしい物言いがシビれるセリフです。
不二周助の名言集
「更なる高みがあるのなら僕はそこへ行く!!」
原作コミック29巻「Wild3(Genius247) さよなら平ちゃん…そして」
全国大会前の練習の際に不二が言ったセリフ。
全国大会への切符を手にした青学ですが、不二は今の自分の実力では全国では通用しないという事を悟ります。
そんな不二は、今までの「三種の返し球(トリプルカウンター)」の進化系である「四種の返し技(フォースカウンター)」の練習を始めました。
その時に言ったセリフが「更なる高みがあるのなら僕はそこへ行く!!」です。
「そこへ行く!!」という言い回しが非常に凛々しくてカッコイイセリフですね。
菊丸英二の名言集
「諦めなきゃ必ず弱点は見えてくるんだ、チャンスはどっかにあるハズ 俺達の力を信じよう」
原作コミック15巻Genius125「先輩として…」
関東大会一回戦、氷帝向日・忍足ペアVS青学菊丸・桃城ペアの試合で菊丸が言ったセリフ。
関東大会一回戦では、大石が試合に行く途中にケガをしたため、大石の代わりに急遽桃城が菊丸とダブルスを組み、氷帝の向日・忍足ペアと対戦する事となりました。
菊丸と大石は1年生の時からペアを組み、ゴールデンペアと呼ばれるほどの実力者。
2人で必ず全国に行こうと誓っていただけに、菊丸は突然の大石の欠場に戸惑いが隠せませんでした。
そして菊丸は本来の力を出し切ることができず、氷帝ペアに押される展開に……。
氷帝ペアの強さに挫けそうになった時、菊丸はふと大石が以前言った「諦めなきゃ必ず弱点は見えてくるんだ、チャンスはどっかにあるハズ 俺達の力を信じよう」という言葉を思い出します。
そして、気合を入れ直した菊丸は、今は自分が先輩として桃城をサポートしなくては、と考えるようになりました。
そんな菊丸は桃城に、大石に言われた言葉と同じ「諦めなきゃ必ず弱点は見えてくるんだ、チャンスはどっかにあるハズ 俺達の力を信じよう」という言葉を送ります。
菊丸のように諦めそうになった時、大石のこの言葉を思い出したいですね!
大石秀一郎の名言集
「俺たちは、勝つ為に来た!!」
原作コミック23巻Genius195「関東大会決勝」
関東大会決勝、青学VS立海の試合の前に大石が言ったセリフ。
関東大会決勝で青学は全国2連覇を果たした王者立海と対戦する事になります。
肩のケガを治すため九州に行った手塚に代わり、部長代理を務める事になった副部長の大石は、立海の真田と試合前の握手をする際、「相手はあの王者・立海」だと思って萎縮してしまい、「王者立海に胸を借りるつもりで…」と言いかけました。
そう言いかけた途中で大石は「気持ちで負けていてどうするんだ」と我に帰ります。
そして、「俺たちは勝つためにきた!!」と真田に向かって堂々と勝利宣言!
最終的に試合は青学が勝利し、関東大会優勝を果たしています。
普段は波風立てない性格の大石が、格上の相手である立海に勝利宣言をするこのシーンはシビれますね!
乾貞治の名言集
「理屈じゃない!!」
原作コミック2巻 Genius16「生意気な新入生」
青学校内ランキング戦でのリョーマとの試合でのセリフ。
青学3年生レギュラーの乾は、対戦相手のデータを調べ上げ、そのデータから相手がどの方向にどんな球を打つか的確に予測する事ができるデータマン。
校内ランキング戦のリョーマとの対戦でもデータによってリョーマの打つ方向を事前に予測し、球を返していきます。
そんな乾にリョーマは「分かっていても返せない球」だと言って必殺技の「ツイストサーブ」を決めました。
リョーマの必殺技である「ツイストサーブ」の原理も知っている乾は、打ち返そうとしますが、ラケットを弾き飛ばされ返すことができず、その時「理屈じゃない!!」と思うのです。
結局、この試合はデータを超えたリョーマの勝利となり、さらに乾はこの後海堂にも負けたため、なんとレギュラー落ち。
上手くいかない事があった時には、このシーンの乾の名言「理屈じゃない!!」を頭に浮かべたいですね。
「そして俺は過去を凌駕する!」
原作コミック25巻Genius211 「データテニス崩壊」
関東大会決勝、立海柳との試合で青学・乾が言ったセリフ。
関東大会決勝、青学VS立海の試合では両校ともに2勝し、次の試合で勝敗が決まるという中で行われたのが乾と柳の試合でした。
どちらもデータテニスを得意とする乾と柳は小学生の時にダブルスペアを組んでおり、そのため互いに手の内は知り尽くしている相手。
乾は今までの柳のデータから柳の動きを予測しますが、それがことごとく外れて……。
柳の動きは、乾のデータの上を行っていたのです。自分のデータが通用しないと悟った乾はデータを捨てると決断!
乾の代名詞とも言えるデータを捨てる事は一見、試合を諦めたようにも思われましたが、むしろその逆で、乾は必ず勝つためにはデータを捨てて新たな自分に進化する必要があると考えたのでした。
その時の乾の決意が「そして俺は過去を凌駕する!!」という言葉。
青学勝利のためにボロボロになりながら戦う様は、今までの乾にはなかった姿であり、熱い試合となりました。
桃城武の名言集
「俺は強い!!」
原作コミック12巻 Genius98「決意」
都大会決勝山吹・千石との対戦での桃城のセリフ。
右足にケガを負っていた桃城は、すでに完治したのにも関わらず右足をかばって千石との試合をしていたため、左足に負担がかかり痙攣し始めてしまいます。
絶体絶命のピンチの中、桃城は校内ランキング戦で部長の手塚と対戦し大敗した後に言われた言葉を思い出しました。
手塚は桃城に「お前は強い!!だが右足をかばって 存分にそれを発揮出来ないでいる 捻挫は一か月前には完治してるはずだ その右足は飾りか…桃城?」と言ったのです。
桃城はかばっていた右足で大きく踏み切ると、「俺は強い!!」と気持ちを込めながら「ジャックナイフ」という新技を決めました。
自分の力を信じて新技「ジャックナイフ」を打った時から試合の流れが変わり、絶対絶命だった状態から一転、桃城が勝利!
自分の事を自分で信じ切れていないと、本当の自分の強さを発揮する事はできない。「自分は強い!!」と言い切る大切さを教えてくれるワンシーンです。
海堂薫の名言集
「絶対諦めねぇぞコラ」
原作コミック4巻Genius33「小さなガッツポーズ」
地区大会不動峰・神尾との試合で青学・海堂が言ったセリフ。
地区大会予選決勝S1では、不動峰の神尾と青学の海堂が対戦しました。
海堂は必殺技の「スネイク」を出すも、神尾に破られ、試合は不動峰優勢になってしまいます。
そしてついに神尾のマッチポイントになり、勝負は決まったと周りが思う中、海堂は必死に食らいつき、なんとデュースアゲインを繰り返すという接戦へと持ち込みました。
海堂は日頃から通常の練習メニューの3倍の量をこなしていて、長時間の試合にも息一つ乱しません。
もはや執念とも言える激戦の中、海堂は「絶対諦めねぇぞコラ」と神尾に言います。
そして最終的に試合は海堂の勝利となりました。日々努力をし、どこまでも勝利を諦めない海堂の姿勢はあっぱれの一言です!
大和祐大の名言集
「立ちはだかる困難もまるごと楽しんで進みましょう」
アニメ107話「部長あらわる!?」
関東大会決勝での立海との対決に備えて合宿を行う青学テニス部の前に、かつての青学部長の大和が現れました。
特別に臨時コーチをする事になった大和は、テニス部たちに山の中で山菜取りをさせます。
そんな中、リョーマと大和が崖から落ち、みんなとはぐれてしまい……。
みんなの元へ戻るため、険しい山の中を歩く2人。そんな時、大和はリョーマに「立ちはだかる困難もまるごと楽しんで進みましょう」と言います。
崖から落ちて山の中で迷子になった状況にも関わらず、山の景色を楽しみながら孤高の遭難者の気分を悠々と味わっている大和の態度は大物感たっぷり。
人生においても困難が立ちはだかった時、慌てたり不安がったりするのではなく、大和のようにその困難を楽しんでしまうくらいの気持ちで進めばいいんだと思わせてくれるこのセリフはまさに人生の格言です。
困難が立ちはだかった時は大和のこの言葉を思い出したいですね!
【氷帝(氷帝学園中等部)】
跡部景吾の名言集
「期待は誇りだ。それを重圧に思う奴は器じゃねぇ。違うか?」
恋愛シミュレーションゲーム「学園祭の王子様」
恋愛シミュレーションゲーム「学園祭の王子様」では主人公であるプレイヤーが跡部に「200人の部長の頂点に立つのは重圧じゃないのか」と問うと、「期待は誇りだ。それを重圧に思う奴や器じゃねぇ。違うか?」という答えが返ってきます。
普通の人であれば期待がかかればそれがプレッシャーになり、悩んだりするものが、それを「誇り」だと言ってしまう跡部はさすがの一言。
「重圧に思う奴は器じゃない」という表現もすごいですよね。
つまり跡部は「自分が200人の部長の頂点に立つ器」だと自分で言っているわけです。
跡部はナルシストですが、非常に努力家でもある人物。努力をしているが故の自信が、「器」という言葉に出ているように思えます。
私たちも誰かに何かを期待されて「自分にできるだろうか?」なんて不安に思った時は、「期待される事は誇りなんだ!」「自分は期待に答えられる器だ!」と思って跡部のように堂々と挑戦していきたいですね。
「勝者は俺だ!」
原作コミック17巻 Genius144「頂上対決」
関東大会一回戦青学・手塚との対戦で跡部が言ったセリフ。
氷帝部長の跡部と言えば、「氷帝コール」で華々しく登場してから試合を始めるのが有名です。
関東大会での手塚との試合でも、この「氷帝コール」は行われました。
氷帝部員たちが全員で「勝つのは氷帝!負けるの青学!」「勝者は跡部!敗者は手塚!」と繰り返しコールし始めます。
そして、跡部がパチンと指を鳴らした瞬間、コールが止み、ジャージを脱ぎ捨てた跡部が「勝者は俺だ!」と高らかに宣言。
完全に跡部のワンマンショーのような雰囲気に包まれます。
手塚は「氷帝コール」を聞いても「もういいのか?」と、平然とした態度でしたが、会場の空気を自分の方に持っていく効果は抜群。
跡部のようにその場の空気を自分のものにできる人ってそうそういませんよね。跡部のカッコよさが光るセリフです。
向日岳人の名言集
「大体よぉ先の事っても今があって将来があるわけじゃん?今できる事をやってれば将来だってなんとかなるんじゃねぇの?お前も色々あると思うけど、今しかできない事を楽しめよ」
恋愛シミュレーションゲーム「学園祭の王子様」
恋愛シミュレーションゲーム「学園祭の王子様」で、主人公であるプレイヤーが「夢」の話を向日に振ると上記のセリフを返してくれます。
どんな人でも将来の事を考えて不安になる事はあるのではないでしょうか?
そんな将来への不安に対して向日はなんとも明るいアドバイスをくれました!
将来の事ばかり考えて不安がっているのではなく、今しかできない事を楽しめという向日のメッセージはまさに人生の格言です。
【立海(立海大附属中学校)】
幸村精一の名言集
「我立海の三連覇に死角はない!!」
原作コミック42巻 Genius378「最終決戦!王子様VS神の子」
全国大会決勝青学・リョーマとの対戦で幸村が言ったセリフ。
王者・立海の部長である幸村は公式戦で一度も負けた事がなく、1ゲームすらも落とした事がないその経歴から「神の子」という異名が付くほどの実力の持ち主。
そんな幸村の必殺技が相手の五感を奪う「イップス」で、この「イップス」によって、リョーマは追い詰められます。
しかし、リョーマは追い詰められた状態からテニスの最終奥義と言われる「天衣無縫の極み」を会得した事で、逆に幸村が追い詰められる試合展開に。
幸村には勝利する事は「当たり前」の事であり、負けは絶対許されないという信念があります。
そして、全国大会三連覇する事を目標にテニス人生を歩んできました。
そしてついにリョーマのマッチポイントになってしまった時、幸村は「我立海の三連覇に死角はない!!」と叫んで球を返します。
この「死角はない」という表現方法が一切隙のない絶対的強さが表れていてカッコイイですよね。
最後の一球まで王者・立海の部長として誇り高くあった幸村の戦い様は、ファン感動のものでした。
真田弦一郎の名言集
「たるんどる」
立海の副部長、真田の口癖と言えば「たるんどる」です。
真田は厳格な性格で自分にも他人にも厳しく、そんな真田を表す言葉と言えます。
この「たるんどる」は主に立海の部員に用いられ、真田のこの言葉によって、王者・立海は規律を保っているのかもしれません。
青学の手塚もそうですが、一喝でビシッと集団をまとめる姿というのはカッコいいですよね。スポコン漫画っぽい感じが出ていてシビれる。
ついつい怠けて楽なほうに行ってしまう……そんな時に真田に「たるんどる!」と一喝してもらいたくなります。
「向こうに入らんかー!」
原作コミック40巻Gunius353「人生の行方」
全国大会決勝青学・手塚との試合で立海・真田が言ったセリフ。
立海の真田は小学生の頃、手塚に敗北した過去があり、それ以来打倒・手塚を目標としてきました。
そのため全国大会決勝での手塚との試合は因縁の対決。
試合は両者手足が腫れあがるほどの激闘となり、最後は真田が打った球がネットに当たります。
真田にはその球を相手コートへ落とす体力すら残っておらず、しかし、どうしても手塚に勝ちたい真田は球に向かって「向こうに入らんかー!」と叫びました。
すると本当に球が手塚のコートのほうに落ち、試合は真田悲願の勝利!真田の執念が実を結んだスゴすぎるシーンです。
現実に球に向かって「向こうに入らんかー!」と言ったからといって本当に入るか分かりませんが、覚悟を持って言った事は本当になるのかもしれません!
柳蓮二の名言集
「不安とは正体のわからないものに対して恐れる感情だ。お前の場合は予測ができない事が不安の原因と考えられる。違うか?あまり先の事で悩まない方がいい。今をどうするかに集中しろ。」
恋愛シミュレーションゲーム「ドキドキサバイバル」
恋愛シミュレーションゲーム「ドキドキサバイバル」では、南の島に行くはずだった船が嵐によって漂流し、無人島へ流れついてしまうというストーリー。
無人島に遭難してしまったことや、父が行方不明になってしまった事で、不安でいっぱいになるプレイヤーに対し、柳は上記の言葉で励ましてくれます。
柳が言うように、人は、「わからないもの」に対して不安を感じてしまうのではないでしょうか?
このセリフの後、柳はプレイヤーの父親が無事であると明言し、その根拠も説明しようか?と言ってくれます。
わからない事で不安になるのであれば、できるだけデータを集めて、「知る」事で不安を和らげる事ができるかもしれません。
また、「あまり先の事で悩まず今をどうするかに集中しろ」という柳のセリフも心に留めておきたい名言です。
柳生比呂氏の名言集
「これにて終わりです アデュー」
原作コミック24巻Genius206「2つのレーザー」
関東大会決勝、青学大石・菊丸ペアとの対戦で柳生が言ったセリフ。
柳生の必殺技である「レーザービーム」を放つ時に柳生が言ったのが「これにて終わりで す アデュー」という言葉です。
冷酷ながらもどこか気品ただよう言い回しが、王者・立海の選手らしいですね。
「アデュー」とはフランス語で「さよなら」の意味で、つい使ってしまいたくなるような耳に残る言葉です!
【四天宝寺(四天宝寺中学校)】
遠山金太郎の名言集
「やられた分やり返したる!!」
原作コミック28巻Genius245「ゴンタクレ」
全国大会に出場するため大阪からやってきた金太郎は、不良高校生に絡まれ「通行料を払え」と唾を吐きかけられます。
すると金太郎は、不良高校生に殴りかかり、「やられた分やり返したる!」と言って、唾をかけました。
「やられたらやり返す」というのは金太郎のテニスのモットーでもあり、やられたまんまで黙っていない負けん気の強さが現れた言葉。
そして、人にどう思われても自分の気持ちに正直に行動する自由さもある言葉だな、と感じます。金太郎の自由な生き方は羨ましい限りですね!
「勝ったもん勝ちや!」
原作コミック36巻Genius314「熱闘!青学VS四天宝寺」
「勝ったもん勝ちや!」は大阪代表・四天宝寺のスローガンです。
全国大会準決勝青学戦でも、選手全員でこのセリフを言っていました。
どんな方法であれ勝ってしまえばこっちのモンという考えは、どこまでも勝ちにこだわる執念を感じさせ、さすが全国出場校といったところです。
そして、勝ちにこだわる執念と共に、どこまでも自分らしく楽もうという気持ちもある言葉だと感じさせますね。
四天宝寺はそれぞれの選手が個性が強く、その個性を活かしてプレイをしているところが印象的な学校です。
ただ「頑張る」ではなく、「自分らしく頑張る」というスタイルは学びたいです!
【山吹(山吹中学校)】
壇太一の名言集
「ボ ボクも選手としてコートに立ちたいです!いえ立つですっ!!」
原作コミック13巻Genius109「可能性」
山吹のマネージャーである太一は、先輩である亜久津に憧れ、自分も選手になりたいという気持ちがありましたが、背が低いため絶対に無理だと思っていました。
しかし、自分と身長が変わらないリョーマが自分の憧れである亜久津と対決し、勝利してしまったのを見て、「ボ ボクも選手としてコートに立ちたいです!いえ立つですっ!!」と自分も選手になる決心をします。
「立ちたい」ではなく、「立つです!!」と言い直しているところが、ただの願望ではなく、必ず叶えてやるという覚悟が表れていていいですよね。
叶えたい夢がある場合、「したい」ではなく、「やる!!」と言い切りたいものです。
【その他】
越前リョーガの名言集
「でっけぇ夢 見つけろよ!」
劇場版テニスの王子様「二人のサムライ THE FIRST GAME」
劇場版『テニスの王子様 二人のサムライ THE FIRST GAME』では、リョーマの兄と名乗る「越前リョーガ」が登場します。
見た目も名前もリョーマとそっくりのリョーガは、幼い頃にリョーマの父である南次郎が連れてきて、それ以降、一緒に暮らしていた時期がありました。
その後南次郎の家を出たリョーガは、のらりくらりと生きていて、劇場版では桜吹雪彦摩呂という大富豪の元で八百長テニスをしていたのです。
子供の頃の純粋にテニスを楽しんでいた気持ちを忘れてしまったと思われていたリョーガでしたが、再会したリョーマとの試合の中で、本来の自分を取り戻し始めました。
そして、劇場版のラストでは、リョーマに「でっけぇ夢 見つけろよ!」と叫んで去っていきます。
清々しい顔でそう言うリョーガは、きっとリョーガもでっけぇ夢を見つけるんだろうな、と思わせるものがあり、本当に爽やかな気持ちになれるラストでした!
竜崎スミレの名言集
「海堂よ お前のテニスはどういうテニスだったかな?」
原作コミック4巻Genius32「幻のブーメランスネイクがもたらしたもの…」
地区大会決勝、青学海堂VS不動峰神尾の試合で顧問の竜崎スミレが言ったセリフ。
地区大会決勝では、青学の海堂と不動峰の神尾の対戦となりました。
海堂は得意の必殺技「スネイク」を出すも、神尾に返されてしまいます。
追い詰められる海堂は、雨でぬかるんだ地面に足を滑らせて体勢を崩した事で、球がネットの横を通る、「ブーメランスネイク」という新技を偶然生み出しました。
予想外の海堂の新技に返すことができず焦る神尾に、海堂はもう一度この「ブーメランスネイク」を出すことを試みます。
しかし、偶然出せた新技を意図的に出すことができず、ヤキモキする中、青学顧問のスミレは海堂に上記の言葉を静かに言い放ちました。
スミレのこの言葉に海堂は、自分のテニスとはどういうものだったかを思い出し、出せない新技に頼るのではなく、どこまでも泥臭く相手の球に食らいつきます。
底なしの体力でどこまでも相手に食らいつき、相手の体力を奪っていくのが海堂のテニスであり、最終的に試合は海堂の勝利となりました。
自分を見失いかけた時こそ、自分のスタイルというものをもう一度思い出せという教訓のようなワンシーンです!
越前南次郎の名言集
「テニスを始めた時日が暮れるのも忘れ夢中でやったろ どんなにやられても楽しくてしょうが無かった あん時は誰しも天衣無縫なんだよ」
原作コミック42巻Genius378話「最終決戦!王子様VS神の子⑧」
全国大会決勝、青学・越前リョーマVS立海・幸村精一の試合で南次郎が言ったセリフ。
全国大会決勝でリョーマは幸村の技「イップス」によって五感を奪われ試合ができない状態となってしまいます。
リョーマの負けかと思われた試合展開でしたが、リョーマは土壇場でテニスの究極奥義とも言える「天衣無縫の極み」という技を会得。
「天衣無縫の極み」を会得したリョーマは、公式試合で一度も負け知らずの「神の子」と呼ばれる幸村が全く反応できないスピードで球を打ち、まるで別次元の強さを発揮します。
リョーマを別次元の強さに押し上げた「天衣無縫の極み」とは一体何なのか、試合を見守っていた選手たちが思う中、リョーマの父で伝説のプロテニスプレイヤーと言われた越前南次郎がその正体を語りました。
南次郎は「テニスを始めた時、日が暮れるのも忘れ夢中でやったろ どんなにやられても楽しくてしょうが無かった あん時は誰しも天衣無縫なんだよ」と言います。
テニスの究極奥義とは、「テニスを楽しいと思う気持ち」だったという衝撃の事実には、そこにいた選手たち皆が驚いていました。
南次郎のこのセリフは、最終巻のラストで発言したセリフのため、『テニプリ』という作品が一番伝えたかったメッセージのような気がするなと思います。
自分にとって「日が暮れるのも忘れ夢中でできること」「どんなにやられても楽しくてしょうがないこと」を極めれば最強だという事をこの『テニプリ』という作品は教えてくれました。
© 許斐 剛/集英社・NAS・テニスの王子様プロジェクト