「マガデミー賞 2021」助演男優賞は「東リベ」マイキー!主演男優賞は実写化も話題なあの人!
Wednesday 13:10
”マンガのキャラクター”を讃えるアワード「マガデミー賞 2021」各部門賞の受賞キャラクターが決定しました!
Point
- 5部門の受賞者が決定
審査員のコメント公開
「マガデミー賞 2021」受賞キャラクターが決定!
会社や立場の枠を超え、マンガのキャラクターたちに感謝と敬意を表し、さらなる躍進を応援する“キャラクターを讃える文化”の醸成を目指し創設された「マガデミー賞」。
この度、各部門の受賞キャラクターが発表されました!
ノミネートには、「ミステリと言う勿れ」久能整さん、「進撃の巨人」エレン・イェーガーさん、「東京卍リベンジャーズ」佐野万次郎さん、「名探偵コナン」安室透さんなど、注目を浴びているキャラクターたち総勢17名が勢揃いしていましたが、各賞を受賞したのは果たして誰なのでしょう?
「マガデミー賞 2021」受賞キャラクター
【主演男優賞】久能整 「ミステリと言う勿れ」小学館
久能整さんは「現代とのマッチ度」や、彼の独特な視点や発言から「名言度」が主に評価されました。
【審査員コメント】
・子どもにキラキラネームをつけたがる妻に困っていると言う夫に対し、「(この国は名前の変遷が著しいので)僕よりあとの世代にキラキラネームと思えるものが出てくるのは当たり前」と言うなど、彼より上の世代の私からすると「そんな考え方ある?」と衝撃が走った。彼の視点や発言は、今の世相を反映しており、現代にマッチしている。
・“闘病”という言葉に対して、「勝とうと思えば勝てたのに、努力が足りずに負けたから死ぬんですか」「勝ち負けがあるとしたらお医者さんとか、医療です」と疑問を呈したシーンにハッとさせられた。一つの物事を多方面から分析して言語化する能力の高さを評価。また、多様性を重んじる現代にもマッチしている。
・(作中で本人が「友達も彼女もいない」と言っている通り、)あの性格だと友達も少ないだろうなと思うので、「カリスマ性」での加点は低いが、(「名言度」という観点で見ると、)語る節々に心迫るものがある。
【主演女優賞】ヨナ「暁のヨナ」白泉社
ヨナさんは、男女問わず多くの人々に「勇気/感動をあたえてくれた」存在として支持が集まりました。
【審査員コメント】
・(当初は「守られる姫」だった)弱弱しい女の子が、仲間たちとの冒険で強く頼もしく成長していく様子に心打たれる。そんなヨナの姿を見て、背中を押してもらったひとも少なくはないだろう。女性の強さが描かれており、魅力的なキャラクターだ。
・(異性のキャラクターも多く登場するが)周囲の仲間たちとは固い信頼で結ばれており、共に困難を乗り越えようという意識が強く、周りを引っ張っていく力と、世の中を変える力がある。読んでいる側に勇気を与える。また、ヨナには幸せになって欲しいと応援してしまう、主人公としてのカリスマ性も抜群。
・箱入りのお嬢様だった彼女が、悲しみと逆境を乗り越え少しずつ逞しく成長していく姿に、「勇気/感動」をもらう。城を追われたヨナが、追手に殺されそうになる仲間(ハク)を守るため、かつて想い人に褒められた髪を自ら切って助けに向かうシーンが、(戦いへの覚悟を表していて)印象的。
【助演男優賞】佐野万次郎 「東京卍リベンジャーズ」講談社
“マイキー”の愛称で親しまれている佐野万次郎さんは、彼の強さやリーダーシップから「カリスマ性」に特に大きな支持がありました。
【審査員コメント】
・マイキーは実は経済効果ももたらしている。マイキーの愛車であるオートバイのバブが、実際にとてもよく売れているという話を聞いた。そういった点でもスゴイ。でも神社は集会に使う場所ではないので気を付けて。
・圧倒的なリーダーシップを発揮し、組織のトップとして振舞う姿は中学生とは思えない。皆がついていくのも納得のカリスマ性。
・主人公のタケミチよりも主人公らしい強さと魅力を兼ね備えている。名言の「ひよってるやついる? いねえよなぁ!!?」は(我々の世界にも影響を及ぼし)実際にInstagramを中心に若者の間で流行した。
【助演女優賞】若宮詩暢 「ちはやふる」講談社
若宮詩暢さんは、主人公・千早のライバルを演じ、存分に存在感を示しただけでなく「カリスマ性」のあるライバルとして登場している点に賛同が集まりました。
【審査員コメント】
・仲間思いの主人公・千早とは対照的に、孤高の天才。孤独感を抱えながらも一人で戦う芯の強さが、読者を惹きつける。
・ファッションがダサかったり、(体型が)ぽっちゃりになったりというエピソードから、人目を気にせず自分のスタイルで生きていく彼女の姿勢に、ボディポジティブ(※ありのままの自分の身体を愛そうというムーブメントのこと)の信念を感じた。現代にふさわしいと思った。
・彼女の魅力は(かわいい以上に)かっこいいところ。最新巻(※最終審査当時)の47巻で、クイーン戦で足に違和感を覚えながらも戦い抜いたところにクイーンとしてのカリスマ性を示した。
【審査員特別賞】ガッツ 「ベルセルク」白泉社
審査員特別賞は審査員それぞれがイチオシのキャラクターをプレゼンし合い決定。
強く生きていくガッツさんの姿や作者の三浦建太郎先生の昨年の急逝を偲んで審査員特別賞が進呈されました。
【審査員コメント】
・「ベルセルク」という作品をいつまでも語り継いでいきたい。生まれたときから不遇なのに堪え忍んで前に進む彼を、今ここで推したい。今までありがとうという気持ちを伝えたい。
・ガッツは本当に幸せな時間を過ごした期間が短い人。(戦いによるトラウマで)幼児退行に陥った恋人が、長い年月を経てようやく回復したところで連載が終わってしまった。これからは2人で安らかに過ごして欲しい。
・他審査員のプレゼンで心が動かされた。この賞をきっかけに改めて「ベルセルク」という作品と、主人公のガッツを知ってもらい、多くの人に(作中のその後の彼を)応援して欲しい。
トロフィー進呈
受賞された各キャラクターへは、マガデミー賞オリジナルトロフィーが進呈されました。
トロフィーは高さ17cmで「マンガのコマ」「吹き出し」「集中線」をレリーフで施したマンガのアワードらしい仕様です。
開催概要
「マガデミー賞2021」(英字表記:MAGADEMY AWARD 2021)
【推薦期間】
2021年12月9日(木)12:00~2022年1月5日(水)23:59
【推薦方法】
特設サイトのフォームよりコメントを添えて推薦
【選考対象】
推薦されたキャラクターのうち、2020年12月1日(火)~2021年11月30日(火)までに紙および電子単行本が発売されたマンガ作品のキャラクター
【受賞部門】
5部門で受賞者を決定予定
【備考】
・マンガのジャンルは問いません。
・期間中は毎日推薦が可能です。
・ノミネートキャラクターの推薦はお一人様1日1回にてお願いします。
【主催】
ブックライブ
【協力】
三省堂書店、TSUTAYA
【審査員】
特別審査委員長:ケンドーコバヤシ
審査員:
三省堂書店書店員・近西良昌、虎澤佑紀
SHIBUYATSUTAYA書店員・岩元渉、山岸誉幸
ブックライブ書店員・すず木、えい子、ほか
※敬称略
【ノミネートキャラクター一覧】
<主演男優賞>
・エレン・イェーガー「進撃の巨人」講談社
・小野田坂道「弱虫ペダル」秋田書店
・久能整「ミステリと言う勿れ」小学館
・南波六太「宇宙兄弟」講談社
・ボッジ「王様ランキング」ブリック出版
<主演女優賞>
・桂木早梅「プロミス・シンデレラ」小学館
・滝口宵「うるわしの宵の月」講談社
・フリーレン「葬送のフリーレン」小学館
・猫猫「薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~」小学館
・ヨナ「暁のヨナ」白泉社
<助演男優賞>
安室透「名探偵コナン」小学館
カゲ「王様ランキング」ブリック出版
佐野万次郎「東京卍リベンジャーズ」講談社
リヴァイ・アッカーマン「進撃の巨人」講談社
<助演女優賞>
・佐藤洋子「ザ・ファブル」講談社
・ゆあてゃ(高橋優愛)「明日、私は誰かのカノジョ」小学館
・若宮詩暢「ちはやふる」講談社