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アニメ「氷菓」原作はどこまで進んでる?最終回その後をネタバレ有りで徹底解説!

2022年 06月18日
Saturday 19:00
アニメ「氷菓」原作はどこまで進んでる?最終回その後をネタバレ有りで徹底解説!

京都アニメーション制作のTVアニメ「氷菓」は2012年4月〜9月にかけて放送され、今年で放送10周年を迎えました。

 

アニメは全23話(OVA含む)となっており、原作小説の4冊目にあたる「遠まわりする雛」までが映像化されています。

 

あれから10年の月日が経ち、原作小説は6冊まで発売中ですが、みなさんは原作小説を追っていますか?

 

本記事では気になるアニメのその後をご紹介します!

 

Point

  • アニメ最終回のその後どうなってるの?
  • 古典部メンバーの恋愛面は進展した?

  • 新キャラは登場したの?

 

※2016年11月刊行「いまさら翼といわれても」までのネタバレを含みます。


 

TVアニメ「氷菓」最終話のその後って?

TVアニメ「氷菓」

 

TVアニメ「氷菓」は、米澤穂信先生による小説「古典部シリーズ」が原作です。

 

ジャンルは青春ミステリーとなっており、文化系部活動が活発なことで有名な神山高校で巻き起こる日常の謎を、「古典部」が解き明かしていくというストーリー。

 

日常の謎を中心としたストーリー展開ですが、折木奉太郎・千反田える・福部里志・伊原摩耶花の古典部4人の恋愛模様も見所の一つ。

 

アニメではそれぞれの恋愛模様にまつわる話が描かれるも、仲の良い部員止まりでした。

 

アニメ化されていない原作小説で、彼らの関係に何か進展はあったのか?

 

情報がアニメで止まっている人必見、原作小説の最新刊までの情報をお届けします!

 

 

TVアニメ「氷菓」最終話から人間関係は変化した?

ファンの方は、古典部メンバーの恋愛模様も気になっているのではないでしょうか!

 

ここでは、どんな風に人間模様が変化しているのかまとめています。

 

 

折木奉太郎(アニメ声優:中村悠一さん)

TVアニメ「氷菓」折木奉太郎

 

アニメ終了時

高校1年生。古典部に所属。

えるに対し、他の人とは違う感情を抱いている。

 

原作

高校2年生。古典部に所属。

相変わらずの省エネぶりで日常の謎を解決。えると恋愛面での進展はない。

中学時代の誤解が解け、摩耶花との関係が少し和らいだ。

 

 

千反田える(アニメ声優:佐藤聡美さん)

TVアニメ「氷菓」千反田える

 

アニメ終了時

高校1年生。古典部部長。

奉太郎に対し、他の人とは違う感情を抱いている。

 

原作

高校2年生。古典部部長。

奉太郎と恋愛面での進展はない。

夏休みにはプチ失踪し、豪農・千反田家の長女としての苦悩を奉太郎に打ち明ける。

 

 

福部里志(アニメ声優:阪口大助さん)

TVアニメ「氷菓」福部里志

 

アニメ終了時

高校1年生。古典部・手芸部・総務委員会に所属。

摩耶花の気持ちに気づいているも、自分の気持ちの整理がつかず、良い返事はしていない。

 

原作

高校2年生。古典部・手芸部・総務委員会副委員長。

1年の終わりから2年の初めにかけての春休み頃から恋人になった。

 

 

伊原摩耶花(アニメ声優:茅野愛衣さん)

TVアニメ「氷菓」伊原摩耶花

 

アニメ終了時

高校1年生。古典部・漫画研究部に所属。

里志のことが好きで告白しているも、良い返事をもらえない。

 

原作

高校2年生。古典部に所属。漫画研究会を退部。

1年の終わりから2年の初めにかけての春休み頃から恋人になった。

中学時代の一件から奉太郎に冷たく当たっていたが、事件の真相を知り奉太郎に謝罪し関係が少し和らいだ。

 

 

TVアニメ化していない原作「古典部シリーズ」情報

米澤穂信先生による原作「古典部シリーズ」でアニメ化されていないのは、2010年6月に刊行された「ふたりの距離の概算」、2016年11月に刊行された「いまさら翼といわれても」の2冊です。

 

 

「ふたりの距離の概算」

TVアニメ「氷菓」原作「ふたりの距離の概算」

 

「ふたりの距離の概算」では、お馴染みの古典部メンバーが高校2年生に進級しています。

 

各章タイトル

一章 入部受付はこちら

二章 友達は祝われなきゃいけない

三章 とても素敵なお店

四章 離した方が楽

五章 ふたりの距離の概算

 

※各章で日常の謎が巻き起こり、解決していくうちに大日向が隠している大きな秘密にたどり着くオムニバス形式の内容です。

 

 

古典部では新入部員の1年生・大日向友子が本入部届提出直前となって、入部を辞退する事件が発生。

 

なんと、大日向はえるとの会話がきっかけで入部を辞退することを決めたようですが、古典部員たちはなぜ大日向が入部しないのか分かりません。

 

なぜ大日向が古典部へ入部しないのかを、20キロメートルを走るマラソン大会・通称「星ヶ谷杯」の中で、奉太郎が解き明かしていきます。

 

 

結末は…

大日向は入部を辞退する際に「千反田先輩は菩薩みたいに見える」と摩耶花に言い残していました。

 

大日向には周囲に存在を知られたくない親友がいます。

 

なぜ、存在を知られたくないかというと、その親友が過去に大日向と遊ぶ金欲しさにお金持ちである祖父から大金を騙し取っていたから。

 

過去に罪を犯した親友を隠していた大日向ですが、えるや古典部のメンバーと会話するうちに、千反田家の長女・えるの人脈が広いことを知ります。

 

大日向は親友のことを、えるが知っていると勘違いし、入部の辞退を決意したのでした。

 

えるの人脈が広いということは事実ですが、過去の罪や親友の存在をえるが知るというのは負の連鎖から生まれた勘違いです。

 

奉太郎は勘違いを解き、マラソン大会中に大日向に真実を告げることに成功。しかし、大日向が古典部に入部することはありませんでした

 

 

「いまさら翼といわれても」

TVアニメ「氷菓」原作「いまさら翼といわれても」

 

「いまさら翼といわれても」は、古典部員が高校2年生時の短編集です。

 

 

各章タイトル

一章 箱の中の欠落
二章 鏡には映らない
三章 連峰は晴れているか(アニメ化済み)
四章 わたしたちの伝説の一冊
五章 長い休日
六章 いまさら翼といわれても

 

 

一章 箱の中の欠落

神山高校の生徒会長選挙で、開票時に票が水増しされていたことが発覚しました。

 

総務委員会副委員長として選挙の開票作業に立会い人として参加していた里志は、このことを不審に思い最初は自分で推理するが行き詰まり、奉太郎に相談します。

 

 

結末は…

里志と話しているうちに奉太郎は、どのクラスの投票箱でもない箱を選挙管理委員会ではない人物が運んできた場合、一箱分の票数が増えるということに気づきました。

 

里志が確認したところ、投票箱は確かに一箱多くあり、後日再選挙が実施。

 

生徒会長選挙の票の水増し問題は、奉太郎たちによって選挙管理委員会に報告され事件は無事に解決しました。

 

 

二章 鏡には映らない

摩耶花は偶然、中学の同級生と出会い卒業制作の話になります。

 

奉太郎や摩耶花が卒業した年、鏑矢中学では卒業制作として鏡のフレームを作ることになりました。

 

それは各班が分担されたパーツを作り、最後に組み合わせて完成するというもの。

 

しかし、奉太郎の班はデザインを無視した明らかに手を抜いたパーツを提出し、結果として多くの生徒の恨みを買いました

 

摩耶花は古典部として奉太郎と関わっていくうちに、その人柄からやる気はないものの、手を抜くなんてことはしないと、当時のことを疑問に思います。

 

直接奉太郎にその真意を聞きますがはぐらかされました。

 

 

結末は…

摩耶花は調べていくうちに、卒業制作の鏡を逆さまに携帯で撮影すると、「WE HATE A AMI T」(私たちはアミが嫌い)という文字が彫刻されていることに気づきました。

 

しかし、それは奉太郎が意図的に間違えて彫刻したからです。

 

本来、奉太郎が間違わなければ「WE HATE ASAMI T」(私たちはアサミが嫌い)という意味になるはずでした。

 

奉太郎はアサミという同級生が、同じく同級生のアミにいじめられていた事に気づき、卒業制作の名前がいじめの加害者・アミになるようにしたのです。

 

 

四章 わたしたちの伝説の一冊

文化祭でのいざこざ以降(アニメ「クドリャフカの順番」編)、摩耶花の所属する漫画研究会(漫研)は”漫画を読みたい派”と”漫画を描きたい派”の派閥に分かれてしまいました。

 

この2つの勢力はやがて互いに敵視し始め、さらに翌年の新入生勧誘期間後、”読みたい派”の事実上のリーダーにしてブレーキ役だった3年の河内亜也子が退部したことにより状況はさらに悪化。

 

そんなある日、”描きたい派”は「漫研」をテーマにした同人誌を描き、”読みたい派”に対する事実上のクーデターを起こすことになります。

 

しかし、その同人誌を描くという計画が”読みたい派”に露見してしまい、同人誌のネームが描かれたノートが盗まれる事件が発生しました。

 

 

結末は…

漫画のネームノートを盗むように指示したのは、容疑者として浮上していた羽仁ではなく亜也子でした。

 

亜也子は摩耶花の漫画への情熱を知っていて、ネームの盗難を部員に指示。摩耶花の足を引っ張る事になる、漫画研究会をやめるようアドバイスします。

 

その後、摩耶花に対し、自分と「夕べには骸に」に続く伝説となる漫画を一緒に書こうと誘い、コンビを組む事になりました。

 

五章 長い休日

ある日、奉太郎は散歩がてら本を読むために荒楠神社へと向かいます。

 

すると、偶然十文字かほと会い「えるきてる」と言われ詰所内のかほの部屋に連れて行かれました。

 

そして、成り行きでえると一緒に神社の清掃を手伝うことになった奉太郎は、そこでえるに、なぜ奉太郎のモットーが「やらなくていいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。」となったのか理由を聞かれることに。

 

質問を受けた奉太郎は、きっかけとなった小学校の時の出来事を話し始めます。

 

 

結末は…

奉太郎は小学6年生の時、田中というクラスの女子とともに校内環境係を担当しており、花の水やりなどをしていました。

 

しかし、田中が一時的に遠い場所に住むことになり、奉太郎は一人で校内環境係の仕事をこなす事になります。

 

それからしばらくしたある日、田中のランドセルがなくなる事態が発生。

 

ランドセルはすぐに見つかりましたが、奉太郎は田中が元の学校に近い家に住んでおり、仕事を自分一人に押し付けている事実に気づきました。

 

しかも、担任も家のことを知った上で、奉太郎が言うことを聞く大人しい生徒だから見てみぬふりをしていたのです。

 

この一件から奉太郎は省エネ主義となるのでした。

 

 

六章 いまさら翼といわれても

高校2年生の夏休みのある日、摩耶花から「ちーちゃんの居場所を知らない?」という電話が奉太郎の元に掛かってきました。

 

市の合唱祭でソロパートを歌うはずだったえるが、出番が近づいても会場に現われないというのです。

 

取りあえず会場に向かった奉太郎は、僅かな手がかりからえるの居場所と来ない理由を推理していきます。

 

 

結末は…

合唱祭の前に、千反田家の跡を継ぐつもりで生きてきたえるに対し、家族から「家を継がなくても良い。自由に生きて良い。」という旨を言われていたことが発覚。

 

合唱祭でえるは「放生の月」という曲で、「ああ 願わくは 我もまた 自由の空に 生きんとて」という歌詞のソロパートを歌う予定でした。

 

人生の自由を与えられて困惑しているえるは、ソロパートの歌詞を歌うことができなかったのです。

 

えるは探しにきてくれた奉太郎に対し、「いまさら翼といわれても、困るんです。」という胸中を告白しました。

 

 

TVアニメ「氷菓」原作「古典部シリーズ」総括

TVアニメ「氷菓」の原作「古典部シリーズ」では、古典部メンバーが高校2年生の夏休みまでの物語が描かれています。

 

人間関係の大きな進展としては里志と摩耶花がついに恋人になったという点。

 

アニメ最終回の1年生の春休みでも良い雰囲気でしたが、付き合っているという明確な言葉は登場しませんでした。

 

一方で、奉太郎とえるは恋愛的な進展はありません。しかし、えるの失踪を経て、奉太郎に重めの人生相談をしたことから、信頼は深まったはずです。

 

また、古典部に新入部員は入らず、主要の新キャラクターはいません

 

さらに摩耶花は、漫画研究部を退部し、亜也子と「夕べには骸に」に続く伝説となる漫画を描く決意をしたので、一番心境や環境に変化があったのは摩耶花です。

 

 

今後のアニメ化はどうなると思う?

米澤穂信と古典部

 

アニメ放送から10周年経っていますが、原作ストックは2冊。

 

第1期は2クールで放送されましたが、1クール分くらいしかストックがないように思えます。

 

しかし、「ふたりの距離の概算」は軸となる大きな謎があるので、劇場版向きとも言えますね。

 

また、「米澤穂信と古典部」という米澤穂信先生の対談や質問などを収録した関連本には、書き下ろし短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」も掲載されています。原作小説と合わせてチェックしてみてください。

 

なお、2022年には10周年を記念したくじ商品なども発売されたので、今後の続報に期待しましょう!


商品概要

ふたりの距離の概算 「古典部」シリーズ (角川文庫)

ふたりの距離の概算 「古典部」シリーズ (角川文庫)_0

価格:535円(税込)

 

発売日:2012年10月

 

いまさら翼といわれても 「古典部」シリーズ (角川文庫)

いまさら翼といわれても 「古典部」シリーズ (角川文庫)_0

価格:673円(税込)

 

発売日:2019年06月

 

米澤穂信と古典部 「古典部」シリーズ (角川書店単行本)

米澤穂信と古典部 「古典部」シリーズ (角川書店単行本)_0

価格:1,089円(税込)

 

発売日:2017年10月

 

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